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大上元信先生(五十一歳)は、 去る二月二十八日(日) ご逝去されました。 謹んでお悔み申し上げご冥福を祈ります。
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先生は、県立小金高等学校、同東葛飾高等学校、同布佐高等学校を経て、
平成八年四月本校に着任しました。以来練達の数学教師として、早口ではあるがよく通る声で、
間題解法への切り口を分かり易く示し、生徒たちの数学への興味と関心を引き出して、多くの者
から親しまれ尊敬と信頼を寄せられていました。またハンドボール部の顧間として、
「私は何も指導できないのです。」と言いながら練習の終わるまで生徒をそっと見守っていました。
一方教務部長として教務に関する一切のこと…教育課程、時間割の編成、学校行事の年間計画…
などのまとめを、いつもにこやかに軽やかに手際よくこなしておられました。二月九日(火)
家近くの病院に緊急入院、二月十六日(火)国立がんセンター東病院へ転院して加療中でした。
先生は今から思えば、十ニ月頃から腰痛などを時々口にしていましたが、この日まで先生は
学校を一日も休むことなく、授業を一時間も欠くことなく、二月八日(月)も授業を平常通りに
すまされた後、運営委員会で新年度の年間行事をまとめる校務を果たしておられました。
三月二日(水)の葬儀・告別式で「やり甲斐のある仕事ができ毎日が充実した教員生活だ。」と
言っておられたと、奥様が挨拶の中で述べられました。
本校の教育に生涯を賭けようとされた先生に有難うございましたと
深く感謝を申上げると共に、本校の教育の一層の充実・発展に力を尽くすことをお誓いして
別れの言葉といたします。
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