姉妹校早稲田渋谷シンガポ−ル校との交流
    主催:教育情報化推進部、メディア教育開発センタ−、日本私学教育研究所
 
「TV会議システム&チャット」を利用した教育実践(第3回)
 
目的: 第2回までのチャットの交流で、「キ−ボ−ド」を打つ能力(速度)の違いにより、議論が進まないことが問題の一つとして考えられた。また、話している生徒同士、顔が見えないことで、本音を言える利点がチャットにはあるが、逆に、誰かがわからないので議論が活発にならないことも考えられる。そこで、今回は、TV会議システムを用い、誰と話しているのかを認知し、リアルタイムでの特性を生かし、議論できる環境を実現する。さらに、チャットにより議論を深めていき、お互いを理解し、議論の促進を図る
   
日時:  2004年 6/16(月) 5:00〜6:00   (現地時間4:00〜)
 
テ−マ:「食の相違」
 日本では、BSEの影響で、牛丼が、食べられなくなった。しかし、シンガポ−ルにある日本と同じ牛丼屋では、未だ、牛丼は食べることができる。何故か?また、鳥インフルエンザの発生もあり、日本では、特に、食に関する問題が注目されている。それらの問題をきっかけに日本とシンガポ−ルでに食に対する対応等を議論する。
 
方法: TV会議システム(yahooメッセンジャ−)を使用し、それぞれの生徒会の交流という形から議論に入る。議論ができる状態になったところで、「チャット」で議論する。
 日本側:TV会議システム(PC1台)、チャット(一人PC1台、教員1台で対応)
 シンガポ-ル:TV会議システム(PC1台)、チャット(一人PC1台、教員1台で対応)
※TV会議システムは、主に、これから誰と議論するのかということに的を絞り、自己紹介用として使用した。議論の際、一人の生徒は継続してTV会議システムで議論し、その他の生徒は、議論はチャットで行う。
結果: チャットに入る前に、設定トラブルがあったが、ほぼ計画通りに行えた。
議論としては、時間が足りず、十分なものにはならなかった。
交流の様子・シンガポ−ル(写真)
感想 
(日本)(シンガポ-ル)
 3回の交流で、初めての、TV会議システムの試みであり、生徒にとっても初めての体験となった。今回は、TV会議システムが実現できるか否かに力点を置いたこともあるので、交流という点でよいきっかけ作りになったと考えられる。そのため、生徒の意識は高かったと思える。しかし、テ−マは、当日決めたこともあり、議論するには時間も知識も足りなかった。次の、会議に同じテ−マで、より深い議論を期待したい。