去る九月十日・十一日の両日、第二十一回「槐祭」文化の部が、史上最高を記録した昨年を越える一万一千有余名の来場者を得て、盛大に開催された。
今年のテーマは「渋幕府の楽市・楽座」。初めて「渋幕」の語がテーマに冠せられたのが第六回の槐祭。しばらく潜め、第一六回以降再び登場してきているのは、内的充足の時代を経て、カルチャーセンターとして外に発信しようとする姿勢の反映か。内容的にも年々進化している。
シカゴ大のフィールド数授によると、他人や社会の出来事との関係を拒否することがアイデンティティーになっている今日は、企業や国家とは別の連帯が必要だという。その意味でも、文化祭を通して得られる「至高体験」は有効であろう。
「後夜祭のキャンプファイヤーの炎も衰えたというのに校庭は余韻で一杯である。(中略)しばらくすると何人かの生徒が校庭へ向って走り出した。見る間にそれは群集となり、歓声を上げる。何処ともなく校歌が聞こえてくる。誰から言われたわけでもなく極自然に大合唱となる。」(第二回槐祭より抜粋)
<文化祭実行委員長より>
祭りのあと 高校 2年 中川
今年の槐祭も多くの人の協力のもと、無事終えることができました。
昨年の槐祭終了直後から今年のための準備をしてくださった先輩方や、夏休みの講習の合間を縫って集まっていた生徒。そして当日の暑い日射しの中、受付をしてくれた文化祭実行委員と教職員の方々に至るまで本当にありがとうございました。
その中で私が一番感動したのはとある高三の先輩です。槐祭二日目が終了して人が疎らになった時分、後夜祭のため忙しく走り回っていると、片手にチリトリを持った男の先輩が階段から下りてきました。彼は誰に言われることなく四階から一階まで階段を掃いていたのです。一万人の来場者が訪れただけあって、階投はいつも以上に汚れていました。それを見かねた彼は自主的に掃除をしてくれていたのです。マジ格好良かった。
改めて槐祭がたくさんの人達に支えられていることを感じました。そして私もいつまでもそんな人達の一人でありたい。
槐祭を終えて 中学 3年 西本
第二十一回文化祭のスローガンは織田信長の開いた楽市楽座に因んで「渋幕府の楽市楽座」。今年も例年に負けずとても活気にあふれた素晴らしい文化祭にすることができたと思う。今年が初めてであった中学一年生も、最後であった高校三年生もきっと最高なものを体験できたのではないだろうか。
今年は新しい企画として生徒会と合同でインフォメーションセンターの設置をした。客の中にはパンフレットの校内図面の見方が分かりにくいと、インフォメーションセンターに来て聞いたりしていた。これからも今年の反省等を生かしてよりよいサービス性を追求していきたい。
私は委員長として短い期間全力で勤めてきたが、トラブルやミスがあまり起こらなかった為忙しいながらもわりとスムーズに事を運ぶことができた。この場を借りて、多くの仕事を手伝ってくれた副委員長の河原さんにお礼を言いたい。どうもありがとう。お疲れさまです。
来年も今年のように楽しく充実した槐祭を皆で造りあげよう。
団体 収益金 寄付先
バザー 184,051
中高図書委員会 157,610
(古本市)
茶道部 10,044
飲食団体 88,740
合計 440,445 日本赤十字社
仮装コンテスト 65,000
1 年 E 組 難民を助ける会
教育講演会 50,000 あしなが育英会
教育講演会 20,000 ユニセフ
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