えんじゅ:250号


2012年大学入試を振り返って
進路部長 山崎






 まず、センター試験の結果から振り返ってみよう。
 全国でみると、今年は5(6)教科900点満点での平均は、文系で昨年より7点アップの582点、理系で18点アップの602点で、例年のように理系が高めであった(駿台データ)。
 本校の900点満点での平均は、文系で昨年より19点アップの740点、理系で35点アップの741点と、文理の差はほとんどない。最高点は文系では852点(女子生徒)、理系では877点(男子生徒)と、いずれも素晴らしい高得点だった。
 各大学の個別試験であるが、東大については、現・浪合わせて49人と、一昨年を上回って過去最高の合格者数の年となった。後期試験では3人合格しているが、そのうち2人は現役生である(文・理1名ずつ)。今回27期生は昨年の秋以降も弱気になることなく、果敢にチャレンジした結果といえよう。
 次に国公立大学で合格者(現・浪)の多い順にみていくと、千葉大、東工大、一橋大、東北大と続き、京都、大阪、北海道と地方の難関大合格者が例年よりも多いのが今年の特徴といえる。
 医学部(医学科)をみると、国公立大学に31人、防衛医科大学校に7人、私立大学に55人となっていて、昨年に比していずれも合格者を増やした結果になった。なかでも千葉大に10人、東京医科歯科大に5人は素晴らしいことだが、全体としては、医学部の合格を勝ちとるのは厳しい状況が続いている。
 私立大学では、早稲田大学を筆頭に合格者の多い6大学は、昨年と全く同じになっている。海外大学は、現時点で延べ11人の合格者が出ている。
 最後に高校3年生に言いたい。来年のセンター試験は難化するであろう。こういう時こそ渋幕生にはチャンスである。しっかり得点し、先輩達のように強気で攻めていくことを期待する。メンタル面で強い生徒が合格できるのだ。今回は、ほぼ全員が氏名を公表して掲示に協力してくれている。先輩達の努力の結果が職員室前の廊下に貼り出してあるので、在校生諸君は今、それを手本や糧にして、彼等を超えてゆこうと強く決意してほしい。



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平成24年(2012)4月11日改訂