えんじゅ:260号


2013年大学入試を
振り返って
            
進路部長 山ア


  まず、センター試験の結果から振り返ってみよう。
 全国では約536000人が受験したが(昨年より約16000人増)、その五教科900点満点での平均点は、文系で昨年より41点低い540点、理系で36点低い566点であった(駿台データ)。昨年よりも文理ともに大きく下げている要因は、多くの科目で少し難化傾向が見られ、特に国語と数学TAが大きく下った為だと思われる。  本校の900点満点での文系の平均は、699点、最高点は835点(女子生徒)。理系の平均は721点、最高点は888点(男子生徒)であった。
 各大学の個別試験であるが、東大については、現・浪合わせて61人と、昨年を大幅に上回って過去最高の合格者数となった。そのうち後期試験には2人合格しているが、いずれも現役の理系生徒だ。三年前、合格者47人という時も、センター試験の平均点が大きく下った年であった。その時といい、今回といい、センター試験が難化した方が本校では合格者が増える。世間が弱気になった時こそ果敢にチャレンジしていく強い精神が育っている証拠だ。平成19年入試では合格者が30人だったので、六年間で倍になったわけである。この伸び率は他に類を見ず、渋幕はこれからどうなってゆくのだろうと、畏怖の念さえ覚える。
 次に国公立大学で合格者(現・浪)の多いところは、千葉大、一橋大、東工大と、上位の4大学は昨年と同じだ(この中での順位の入れ変わりあり)。
 医学部医学科では昨年に比して国公立、私立とも合格者が減っていて、厳しい入試となったが、東大理三に現役3人が合格したことは快挙と言っても過言ではあるまい(理三の現役合格は9年ぶり)。
 最後に在校生特に高校3年生に言いたい。来年のセンター試験は少々易化するものの、大きく平均点は上らないであろう。しっかり得点し、先輩達のように強気で受験してほしい。あたりまえだが、「受験せずして合格は無し」だ。先輩達の努力の結果が職員室前の廊下に貼り出してあるので、それを手本や糧にして彼等を越えていってほしい。


2013年大学入試結果(3月29日現在)

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平成25年(2013)4月10日改訂