えんじゅ:173号

前期
地区別保護者懇談会報告



新年度の学校生活もようやく安定してきました、 5月下旬から7月下旬にかけての日曜日に、午前、午後それぞれ4回、8地区別の保護者懇談会が開 催され、予定通り終了することができました。 休日の貴重な時問を割いて大勢の方にご参加をいただき心から感謝申しあげます。

各地区全体の進行については、校長からの報告に始まり、そして本校教育に関わるさまざまな詰題に移りました。 後半は事前質問の返答を含めて質疑応答が行われました。 最初に、初めて参加された方のために地区懇の意図が説明されました。

今回の校長報告は@学校の状況についてA本校の教育方針について(年間指導計画表参照) B主な大学の合格状況(配布資料参照)C卒業生の活躍(9期生青木耕史さん・15期生藤井麻紀子さん) D東京医療保健大学紹介E夏休み中の施設改修工事について、以上が主な項目になります。

次に話題の大事なところをお伝えします。 子どもはいくつもの発達段階を経て、成長していきますが、中高の学校段階では 「勤勉性」と「アイデンティティの確立」等重要な発達課題があります。 アイデンティティを確立するためには、自分から考えて行動する、「自調自考」の努力が必要です。 アイデンティティが確立すると自ら意欲的に学び、自分の人生を前向きに送ることができます。 ちなみにこの時期の親の発達課題は十代の子供の教育です。

ところで、社会の変化に対応できうる学力は、学んだFunctional Literacyを使って、 直面する課題にいかに活用できるかどうかが問題なのです。 その学力を伸ばすには一人ひとりの個性に合ったきめ細かい教育を行なうことが大前提だと考えています。 今、国の「教育改革」の焦点になっていて、これからの教育の課題になります。

保護者の方へのアドバイスをするとすれば、一つは子どもの学習習慣を身につけさせるためには整理、整頓が大切です。 二つめは、学力を高めるには復習も大切ですが、何を学習するかを理解する予習の方が良いというデータがあります。 (これからは「学習のメソッド」ということが注目されていきます)。三つめとして大学受験の場合、 子どもは自分の人生を考えて自分進路を決めることが大事なことですが、親のサポートは大事です。

来年2月4日、小柴昌俊東大名誉教授(平成14年ノーベル物理学賞受賞)を招いて講演会を開催します。 生徒たちに世界一流のすぐれた能力をもつ「卓越性」を意識してもらい、夢を拓くお手本にしてほしいと思っています。

子供たちに必要な支援をしていくためにも、学校と家庭の「協同」が不可欠です。 今後も、保護者の皆様のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。



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平成16年(2004) 7月23日改訂