えんじゅ:179号


大学体験講話
二月十九・二十日


二月、恒例の医薬系大学体験講話および大学体験講話が開催された。 毎年この時期、高校二年生はコース・科目の選択を終え、 三年生に向け気持ちを引き締め、一年生は、文理の選択を 行い、将来進むべき方向性を具体的に考えはじめる。 この状況を反映してか、講師として母校を訪問した卒業生を見つめる 生徒達の目はどれも真剣そのものであった。

医薬系体験講話は、二月十九日(土)三名の卒業生を迎え、 UV室で行われた。高校一、二年生の希望者が対象であった が、会場はほぼ満員状態。全教科・科目にバランスのとれた高 学力が要求される医薬系入試に挑むには、高二終了までに徹底 した基礎学力を養うことが必要だと語る佐藤綾子さん(十九 期・東京医科歯科大・医一年)。 織戸貴史さん(十七期・千葉大・薬三年)は、薬学部のシス テムや卒業後の進路について、黒板を使って丁寧に説明してく れた。内田梨沙さん(十五期・千葉大・医四年)は、「これか らの医師は(患者などに対する)説明能力と、患者への思い やりが不可欠だ。」と印象的な言葉で締めくくった。 高校二年生対象の大学体験講話は、二月.一十三日(水)、四 名の卒業生を迎えて行われた。 筌尾広子さん(十九期・東大・文T1年)は、実力がつくまで は基礎学習に徹するべきだと昨年の受験勉強を振り返る。諏訪 雄大さん(十六期・東大・理四年)は、物理学が創る未来の可 能性を熱く語った。向江一将さん(十六期・一橋大・経済四 年)は「将来に対する確固たるビジョンを持ってほしい」と、 進路開拓の原点を語る。そして、、張本乾一さん(十八期・東 工大・七類二年)は、友人のアドバイスが行き詰まった受験勉 強に突破口を開いてくれたという体験談を話してくれた。

自らの力を信じ、自らの力で進路を切り開いた卒業生の言葉 は、自信に満ちあふれていた。 これからその轍を辿ろうとする後輩諸君に、困難に挑む勇気と 夢の実現へ向けての希望を与えてくれたことであろう。


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平成17年(2005)4月19日改訂