えんじゅ:183号


「この夏考えたいこと」 -旬-
        



  進路部長    小河

 現代社会に生きる私達の間で死語になりつつある言葉の一つに「旬」がある。 辞書によると、「魚・野菜・くだものなどの最も味のよい出盛り時季」、 「物事を行うのに最も適した時機」とある。前者は様々な技術革新、 経済の国際化で「旬」の時季が不明確になりつつある。一方、後者はそれに 比べその意味を十分反映できると思えるが、「旬」という活字での利用は そう頻繁ではない。

 さて、君たちがいる中高時代は多感であり、知的好奇心が強まる時期でもある。 新しい学校、学年で始まったこの一学期に、授業、研修行事、課外活動などで 喜怒哀楽を感じた場面、知的好奇心を刺激された出来事がいくつかはあった はずだ。中でも知的好奇心の対象となったものは、じっくり考えるにはゆとりが なかったはずである。

 四十日間の夏休みが明日から始まる。時間的な制約で普段できなかったことに 時間が割ける絶好の機会である。やりたかったことの一つは、この夏休み中に じっくり時間をかけて追求してみることを薦めたい。新たな発見や感動が 君たちにエネルギーを与えてくれるはずだ。新しい発見、知る喜び、そこから 得ることのできる感動といったものが一番期待できるのは、「旅」なのだそうだ。 確かに旅先での人やものとの出会いには驚きや発見が必ずある。それは、 用意周到な準備をしても、しなくてもだ。海外、国内旅行、帰省、オープンキャンパス、 読書等、形態は何であっても非日常の空間へ心や体をおいてみることも大切である。 そこから得られるものは君たちの心を豊かにしてくれるはずだ。

 さて、中一から高三までの生徒社訓ひとりひとりに、メニューの異なる夏休み (旬)が用意されている。中学生では、学習習慣確立のための課題も出ているが、 計画を立て、やりたいことにも時間を割こう。逆に高三ともなれば、 エネルギーの全てを夢の実現に費やすことになろう。自らの計画で課題を クリアしたい。

 いずれにしても、自分にとっての「旬」が何かをよく考えることが大切だ。 その「旬」の時季は明日から始まる。




待望の夏休み 計画を実行に!




生徒部長   佐々木

 新一年生を迎えてスタートした一学期。一人一人これまでの学校内外の生活を 振り返ってみていかがだったでしょうか。早くも三ヶ月が過ぎ、約四〇日間の 夏休みを迎えることになりました。

 例年のように、夏休みの計画を立てて実行することは基本ですが、時間の 余裕があるこの機会に通常に学校生活では得ることのできない経験や活動に、 挑戦してほしいと思います。

 例えば、地域で行われる各種行事への参加、旅行、家事手伝い、各種スポーツ、 もちろん学習においても同様ですが、新しく取り組んでみたいことや苦手科目の克服、 読書など、多々あると思います。

 また、今年も「ボランティアのすすめ」の冊子が配布されました。すでに取り組みを 開始している人や、活動を継続している人などもいるようですが、是非この夏休みを 利用して自分にあったボランティア活動を体験してほしいと思います。

 昨年度の皆さんの活動は、学校のホームページに載せて発信してありますが、 さらに充実した内容になるように皆さんの報告を期待しています。

 全国的にボランティア活動への関心は急速に高まっており、誰もがその重要性に ついて真剣に考え始めています。

 みんなのためになる
 誰かのためになることを
 無理せずに
 やってみる。
 微笑みという
 見返りをうけて・・・


 それが他者を高め、自分を高めてくれるボランティア感動体験だということを、 この夏休みに体験してみるチャンスではないでしょうか?

 また、夏休み中の注意事項につきましては、「SCHOOL LIFE」第4号に載せて ありますのでよく読んでください。

 君たちの一人一人の自覚と責任ある行動によって、すばらしい四〇日間になることを 期待しています。そして、始業式には、心身共に元気な姿で登校してください。



卒業生による海外進学講演会
-Follow Your Passion-





 「これからも輝いてください。私も負けません!」(生徒感想文より) ---六月 十八日に柴田さん(本校一六期生・バージニア大卒)を招いて海外進学希望者を 対象に「米国で生物学を学ぶ」と題する講演会を開催。三十余名が熱心に講演を聴いた。

 柴田さんはWork hard, Play hardを実行しながら大学生活を謳歌する様子や ショウジョウバエの遺伝子について流暢な英語で語った。講演では、米国の恵まれた 研究環境や研究ツールとしての英語を習得するためのよい環境であることが米国の 大学の魅力であると述べた。苦労したこととして情報不足、学費、言葉の問題を挙げた。 また討論を主体とした授業や膨大な課題、アットホームな研究室の雰囲気など 写真を見せながら紹介し、最後に、情熱を持ち続ける事の大切さを熱く説いた。

 柴田さんは今後六年間の公的奨学金を受けコーネル大学博士課程に進学する。 「アメリカの夢」を実現した数少ない日本人女子学生である。卒業生の活躍と在校生の 健闘が期待される。

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平成17年(2005)7月22日改訂