平成十八年、一学期が終了
し、夏休みを迎える,
生徒諸君は毎日の生活の過
ごし方の主導権を学校から取り
戻し、本来の姿すなわち、一人一
人が自分の時間をどう使うかを
決めて行動する夏
休みに入る。
毎日の約十時間
以上の時間が自調
自考となる。
夏休みが天王山
となる進路目前の
人、自分の学習課
題を意識して集中
した時間をそれに
向ける人、体力向上や
旅行を計画す
る人、読書計画を
立て実行しようと
する人等々。
この六週間の過
ごし方は、二学期からの学校
生活に大きな影響を齎(もた
ら)すものであることを充分承
知して、実りある六週間にして
ほしい。
昨年、私は人にとって「習
慣」は「計画実行」の前にある
もので、善い習慣を身につける
ことが大変に重要であることを
指摘した。どうぞ、この六週
間、意識して善い生活習慣を。
ところで、この夏(七月)
「ユネスコ」がスポンサーに
なって設立された(一九四九
年)「世界政治学会」が福岡で
開催される。
一九五〇年以降、三年に一
回、世界各地で開催されてきた
が、日本で開かれるのは初めて
のこと。
今年の学会テーマは「民主主
義は機能しているか」である。
世界最大規模の政治学者の
集まりで、今回も約七十の
国・地域から約二千人の政治
学者が参加する。そして世界
各地での民主主義の現状、マ
スメディアや非政府組織の役
割、直接民主制の問題などの
テーマについて約四百以上の会
議がもたれる。
二十一世紀という今の中・高
校生達の活躍する時代の課題は
「グローバル化」と「民主主義
=市民の役割」であると云わ
れている。
既に実感している「グローバ
ル化」と共に学会のテーマと
なっている「民主主義」は、
日本人にとって(中・高校生
だけでなく)緊急な課題となっ
ている。
例えば、三年後実施が予定
されている「裁判における陪審員
制度」がある。
人の人生を決める裁判の判断
を専門家任せにせず、一般市民
が直接参加して判断する陪審員
制度は、先進講国では唯一日本
のみが導入していなかった。
民社主義原理を私たちに示す
言葉としては、リンカーン大統
領のゲティスバーグの演況やケ
ネディ大統領の就任演説がある
が、「アメリカ国民は、アメリ
カという国に何かしてもらおう
と考えるのでなく、一人一人が
アメリカという国に何が出来る
かを考えよう」というケネディの
言葉には二十一世紀の中・高
校生にとり、民社主義を考える
上で、決定的な重要な指摘が含
まれている。
現代のアメリカ社会の魅力と
活力の源泉は、最近話題となっ
たビル・ゲイツ(マイクロソフ
ト)の寄付が示すように、NP
O民間の非営利組織にある。そ
してそれを支えるのが一般市民
の民主主義の思想である。
自調自考の幕張生諸君、夏
休みこそ自ら考え実践する民主主義
の実践チャンスとして
生かせ!
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