えんじゅ:193号


−ラッフルズ・ジュニア・カレッジ−

生徒来校
        



   六月九日より十四日まで、シンガポールのラッフルズ・ジュニア・カレッジより二名の生徒が本校を訪れ、学校生活とホームステイを通して様々な交流をしました。

 今回の交流プログラムは短くて、とても残念でした。でも、この交流プログラムの間に、学んだ事がたくさんありました。まず、日本人のいろいろな風習を理解しました。例えば、日本人は学校などに入る前に、外の靴を脱ぎます。 私は日本語の会話に、自信がつきました。毎日、新しい言葉を学びました。 幕張の先生と学生はとても親切でした。この交流プログラムは短いでしたが、本当に忘れられません。できれば、また日本へきたいと思います。(ネルソン・チュー)



−海外大学進学・長期留学説明会−




 六月十七日に海外大学進学及び長期留学説明会を行い、多くの生徒・保護者会が参加してくれました。海外大学の部には卒業生でプリンストン大学に進学した二十期卒業生の犬飼さんが熱のこもった話をしてくださいました。

 一学期間に受講できる授業は四つ。それでも授業時間は週二十時間以上。夕食後も授業がある。一つ一つが奥深く、生徒自身の授業へのインプットも重視される。全寮制で図書館を初め、学校施設が夜中まで開いていて、二十四時間ずっと勉強し続けられるし、そうしなければならないこともしばしばある。勉強の時間とそれ以外の時間とを区別するのが難しいが、皆器用に部活やサークルもこなす。面倒見のよい、著名な教授陣と尊敬できる仲間に囲まれ刺激の多い日々だ。プリンストンは特に学部教育に熱心なことで知られているが、そんな学生にとって最高の環境で有能な人々の中でもまれ、勉学面だけでなく、人間としてもこの一年間で成長した気がする。 (二十期卒業生 犬飼)  

 


−読書の習慣化−
進路部長 山崎



 中一から高三までの六年間、その時々、発達段階に応じていろいろと学んだり体験してほしいことは山ほどある。しかし一貫して行ってほしいものは読書である。近年若者の間で一番嫌われているのは読書ではなかろうか。コンピュータ、インターネット、カメラ付携帯といった早さを競う映像文化の世に生きている彼等に、最もアナログ的な読書をしろというのは酷な話か。

 私は読書を螺旋階段の様に位置づけている。同じ作品を読むにしても、中一と高三の時とでは感じ方が違うし、社会に出て三十歳・四十歳を過ぎて、もう一度読んだら理解に苦しんでいた作品でも、必ず琴線に触れるものがあるのだろう。つまり、一回り回って来て同じ作品を読んでも、その時の視点は必ず前よりも高い位置にあって読むことになる。そういった繰り返しが己を深めて行くように思う。

 「読書」と「一貫教育」ということでみると、古くは最澄のことを思い出す。彼もある意味では一貫教育を行っていたからである。しかし彼の場合は六年間からではなく十二年間である。彼の著した『山家学生式』によれば、受戒後十二年間籠山して学問に励み、満期後、諸国に下って社会事業に努力しなければならないことがうたってある。その弟子たちの日々の修行はというと、一日の大半は教典の読誦に費やしていたのである。いわば十二年間の読書生活ともいえる。かくして比叡山からはわが国の思想史に名を連ねる名僧・高僧が陸続として輩出されたのは周知の通り。我が学園でも不断の読書の習慣を確立させたいものだ。



−「楽しい」夏休みを−

生徒部長 菅野
        



 生徒の皆さんは、これから始まる四十二日間をどう過ごしますか?夏休みは、日々の学校中心の生活では容易に得られない「時間」が手に入ります。その使い方の主導権は皆さんにあるのです。

 高校三年間は、目標へ向けて努力を重ねる中で、学習が持つ楽しさを見つけて欲しいと思います。他の学年の皆さんは、自らが成長できる楽しい活動を考え実行してもらいたいと思います。

 自分が何の準備も苦労もしないで、楽しい気持ちになれるものが巷にはあふれています。身近なものとしては、遊園地、ゲーム、テレビの娯楽番組といったものでしょうか。これらのもつ楽しさは、自分が自ら動いて得られる楽しさとは異質のものです。

 皆さんは、湧き上がる興味につき動かされて、何かに夢中になって取り組んだ時、楽しいと感じたことがあると思います。

 知的な興味がもたらす楽しさの経験は、自分の未来を考えるときの選択肢を広げます。ボランティア活動も良いでしょう。先入観や知識の乏しさがもたらす思い込みが、未知の世界との出会いを妨げているかも知れません。積極的に動いて、試してみて、新しい「楽しさ」に出会ってください。

 なお、休業中の細かな注意事項については、「SCHOOL LIFE」第3号や学年通信などで連絡されますので、よく読んで安全で充実した夏休みを過ごしてほしいと思います。 

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平成18年(2006)7月27日改訂