三月、弥生。渋
谷教育学園幕張高
等学校第二十二期
生卒業。
卒業生達は同窓
会槐の名の下に、
いよいよ壱萬人を
超そうということ
になった。
意気軒昂。
大試験山の如くに
控へたり
高浜虚子
この時期、太陽
の中心が春分点の
上に来て、太陽は
真東から昇り、真
西に沈み、昼と夜の長さがほゞ同
時間になる「春分の日」を迎え
る。新暦21日ごろにあたる。
春まっさかり。日本では古来よ
り農耕にとって最も大切な太陽の
動きを祝う行事があって、農事で
は、野菜の種をまく時期ともかさ
なる。この自然万物の生成を讃
え、自然をいつくしむ日に因み、
これからの時代に活躍する自調自
考生に今回は「学ぶこと」を考え
てもらう。
まづ「学ぶ形」で云えば21世紀
は「生涯学習」が最も大切になる
時期のようだ。リュケイオンで弟
子を養成したアリストテレス
(希臘)は、「なぜ学ぶ必要がある
のか」と問われた時「予想もして
いないことが起こった時、慌てな
い為だ」と答えているが、まさに
今は、先行き見通しのつかない不
透明な時代である。その為常に
「学習」を続けている必要がある。
「生涯学習」という考え方は1965
年パリにおけるユネスコ総会でポ
ール・ラングランが提唱した20世
紀の概念であるが、21世紀、新し
い期待のなかで求められる生き方
となっている。
このように「学ぶ」ことが長く
なると同時に、現代の考え方の主
流として「18才成人論」がある。
政治に於ける投票権の問題、又
二年後日本でも実現する裁判員制
度等を考えると、18才で大人=
自立する=という考え方は、大変
に重要なものである。
そこでこの 「一生学びつゞけ
る」生涯学習と 「18才成人論」
を共に実現する為の参考になる考
え方を紹介する。
「人の教育とは、その人自身の
知的努力の結果である。自分自身
を教育しようとしないものの教育
はできない。」 (アメリカの有名な
教養大学アーマストカレッジの
「学生の知的責任に関する教授会
宣言」)
又同時に「アカデミック」な態
度がこゝでは重要となる。
アリストテレスの師であるプラ
トン(希臘)は、アカデミックと
いう言葉のもとになるアカデメイ
アという学校を運営していたが、
「普遍的真理を追求発見すること
に夢中になって寝食を忘れてしま
う」という学習に対するアカデ
ミックな態度は非常に重要な資質
となる。
一方「学びの目標」について云
えば、「誰しも 人生の半ばにあ
る変換点を経験する。前半は、自
我を確立し、社会的なポジション
を求め…、後半は自分の本来的
なものは何か、自分はどこから来
てどこに行くのかという自己の生
の根源的意味を問う旅である。」
(ユング・瑞西‥心理学者)とい
う生涯における「学び」のテーマ
はどんな人にも共有されるべきも
のなのだ。
21世紀の「学問のすゝめ」は、
社会的なポジションを求める為と
同時に人間の生涯の生きることに
つながることを理解する必要があ
る。自調自考生どう考える。
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