えんじゅ:218号


第二十四期生
     祝卒業


  平成二十一年三月一日、高等 学校二十四期生全九クラス・ 三百四十二人が、本校を卒業することとなった。
 二十四期生は、高校三年時に おいてAグループとGグループ の混合クラスを作るという、本 校史上初めての試みを実施し た学年でもあった。当初は不安 視されたその試みも、結果的に 見れば大成功に終わったと言え るであろう。今までお互いのこ とをあまり知らなかった人間同 士が、ときにぶつかり合いなが ら、少しずつ理解を深めていく。 それは決して簡単なことではな かったと思われる。しかしなが ら、二十四期生は、その困難を 見事に乗り切り、固い絆を築く ことに成功した。かような経験 は、必ずや今後の人生において 大きな意味を持ってくるであろ う。なぜなら、人生とは多様な 他者との出会いに他ならないか らである。
 そして今日。旅立ちの日。名 残は尽きないが、最後に、副校 長田村聡明先生と松井紀先生。 高等学校教頭小河文雄先生。そ して、六年間学年主任を務め た添田幸男先生から、卒業生に 向けて餞の言葉を贈りたいと 思う。


卒業生の皆さんへ
      副校長 田村

            


 二十四期生の皆さん、ご卒業 おめでとう。本校を離れ、新し い環境に身を投じる諸君に、改 めてお祝いの言葉を贈りたい。
さて、今年度のノーベル賞受賞 者に3名もの日本人が選ばれ、 米国籍の飯田さんまで含める となんと4名もの日本人が受賞 した。授賞式で日本語のお祝い の言葉が述べられていたが、ま さに快挙であろう。それぞれの 受賞者のスピーチを聞いて改め て、自分の思う道を諦めずに歩 んできた強さ達しさを共通に感 じた。それは決してテレビ的な 派手なものではなく、個々人の 中に見出される。諸君の卒業に 当たり、本校での6年間または 3年間の経験を活かし、改めて 強く達しく自分の道を歩んで貰 いたいと思う。これからの皆さ んの前に広がる人生が、前途 洋々に実り多きものとなるよう 祈る。

 


自分に期待する気持ち  
副校長 松井

            


 ご卒業おめでとうございます。
 高等学校の卒業式は、これまで の小学校や中学校の卒業式とは別 物という感じがするのではないで しょうか。自身の進路が係わって 来るからでしょうね。
 学校を出てからの自分を考える と不安と希望の混ざり合った不思 議な気持ち、でも、やるぞ、飛躍 するぞと自分に期待する気持ちが どこかに潜んでいるはずです。そ の気持ちが価値があるのです。
 さて、私事で恐縮ですが、我家 では毎年菊花を育てています。秋 に大輪の菊花を育てるためには、 冬場から土作りや首作りの準備が あり、更に、夏も秋も手間のかか る作業を必要としています。皆さ んの進路も同じで、卒業後もいろ いろと頑張らなければならない場 が出てきます。そのとき先ほどの 自分に期待する気持ちがあなたの 活躍を約束してくれます。頑張っ て下さい、身体に気をつけて。

 


夢が人を動かす
   高校教頭 田村

            


二十四期生のみなさん、卒業 おめでとうございます。
 渋幕では、三年生と接すると、 当然だが受験の話題が増える。 ○○大学に行くことは、目的で あり、夢とは違う。君たちの多 くは、その胸中に「夢」を持つ。 今はっきりしない人も、やがて 夢は持つものだ。卒業文集にも 書いたが、人生に「夢」は必要 だ。夢が人を動かすからだ。
 昨年ある番組で、人工心臓開 発に人生を懸ける元女性医師が 紹介された。彼女は医師の限界 を知り、「助からない人を助け る」という「夢」を持ち、現在 臨床実験、販売に携わっている。
 「大事なのは、夢を探し、見 つけたら、粘り強く続ける。出 てくる障害はスプリングボード にして。」と彼女は言う。
 挫折や失敗、気にしない。自 分を信じ、ただ歩くだけ。夢を かなえるのは、自分なのだから。

 

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平成21年(2009)3月31日改訂