えんじゅ:227号
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高校教頭 小河 新しい年が明けた。この時期、 反省や希望を考える習慣が日本 にはある。「一年の計は元旦にあ り」と言われる所以である。 一昨年夏父が他界し、親孝行 できる対象が一人減り母のみと なった。若い頃には、親孝行と いう意識はなかった。自分が親 になり四十を超えた頃からか、 親のお蔭で今の自分があると意 識できるようになった。それ以 来、兄弟で協力し、節目のお祝、 旅行といった孝行をしている。 親はいつも「元気でいてくれた ら何もいらないよ」と言う。親 に限らず、人に受けた恩は決し て忘れてはいけないものと自分 に常々言い聞かせている。 君たちの年代では、親はうる さい存在であるかもしれない。 しかし、今学業に専念できるの は親のお蔭だ。その幸せをよく 考えて欲しい。言葉にするのは 気恥ずかしいが、心の中では感 謝の気持ちを持っていたい。 中学教頭佐々木 新年、あけましておめでとう ございます。 よく皆さんの周りに、何々が 忙しくて時間がないから間に合 わないとか、できないなどと言 い訳をする人がいませんか? 例えば、一升ますがあるとし ます。この中に栗を一升入れた ら、もう何も入らないだろうか。 いいえ、まだ豆粒なれば入りま す。では、そして、粟粒なら大 分はいる。それに水を入れれば まだまだ入るだろう。 一日二十四時間の升は決まっ ていても、何をどう詰めていく か、やり方次第で実に多くのこ とが詰め込めるものです。多忙 さを嘆き、時間のなさを託つだ けでは解決しません。長短の時 間を無駄なく使い切る工夫をす ることで、多様なことが可能に なると思いませんか? そうしたら、きっと充実した 一年になると思うのです。
高校一学年主任 井上 長いアプローチが終わり、今 君は山稜の分岐点の標識の前で 呆然と仔んでいます。そこから は末だ目指す山頂の雄姿は濃 い霧に覆われ望むことができま せん。この分岐点からは二つに 道は分かれています。一つは葉 末の水滴が日差しを受けてキラ キラと麗しく輝く平坦な草原 の道。もう一つは、眼前の岩稜 帯に急な登りが連続する厳しい 道。どちらを君は行くのでしょ うか?喘ぎながら急坂を登り詰 めてきた君は、目先の安息を欲 するかもしれませんが、熟達し た登山家ならば、ここで必ず立 ち止まり冷静に地図を広げま す。平坦な草原の先に、実は急 峻な崖が待ち構え、厳しい岩稜 帯の先には、多くの池塀を抱い た桃源郷然とした高層湿原が広 がっているかもしれません。そ の地図には多くの情報と無限の 可能性が自身の手により詳細に 書き込まれているのです。 そして分岐点を過ぎたら、振 り向いてはいけません。冷え冷 えとした別れの地点が残るだけ です。後はしっかりと前を向い て、目指す頂稜に取り付いて、「高 みへのステップ」をまた繰り返 すだけなのです。
高校二学年主任 高橋 進路の実現に向かって努力し なければならない年を迎えまし た。希望と現実のはぎまで、迷っ たり悩んだりしている人も多い と思います。しかし、今の力が 自分が持っている力のすべてで はありません。むしろ、今見え ている力より、見えていない力 の方が大きいのではないでしょ うか。その力を引き出すには「将 来ぜひこれをやりたい」という 強い希望を持つことです。単な るブームや偏差値に左右されな い大きな希望を抱いてください。 社会人になってからも、学ぶこ とは生涯続きます。自分の適性 や興味、関心を客観的にとらえ、 他人に惑わされない強い希望を 持ってください。そしてその希 望を達成するにはどうすれば良 いのか冷静に判断し、それを着 実に実行していくことです。自 分を信じて、今はまだ見えない 大きな力を自分自身から引き出 してください。 高校三学年主任 篠崎 新年おめでとうございます。 あけましておめでとうござい ます。高校三年生にとっては、 この学園生活で得た大きなエネ ルギーをぶつけるときがきまし た。お世話になった多くの人々 に感謝の気持ちを抱き、受験が できることに幸せを感じて、夢 の実現に向けて頑張ってほしい と思います。夢の実現というこ とでは、同年齢で賞金王となっ た石川遼君がいます。しかし、 彼はそれだけで満足せず、更に 世界へ目を向け、より高いレベ ルで自分を磨こうとしています。 遼君の活躍は決して遠い世界の ことではありません。君たちの 潜在能力も負けず劣らず底知れ ぬものがあります。当面の目標 は大学ですが、それはあくまで もひとつの通過点です。その先 にある自分の姿を常に措きなが ら、一歩ずつ夢に近づくことで す。まずは君たち皆が、4月か ら一段上がった新たな舞台で活 躍できることを願っています。 | ||
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平成22年(2010)2月25日改訂