えんじゅ:229号
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去る三月一日、高校二十五期生 三百四十人の卒業証書授与式が 挙行されました。その模様をご 報告致します。 まず、「威風堂々」 のテーマ曲 にのり、盛大な拍手を受けて卒 業生全員が入場致しました。各 クラス担任による呼名に対して 元気よく答える生徒たちの声は とても爽やかで、六年間の渋谷幕 張での生活が充実したものであっ たことが伺えました。 校長からはこれから大学そし て社会へと旅立っていく卒業生た ちに対して、生きていく上での心 構えが説かれました。以下要約 すると、 各政党がマニフェストを作り、 一人一人の人間がそのマニフェス トを判断して政党を選択する。 選ばれた政党はマニフェストに 沿った政治を行う。かような政 治の在り方があって、はじめて真 の民主主義が実現する。従って、 今回の政権交代によって日本もよ うやく真の民主主義段階に突入 した。是非、卒業生諸君にも真 の民主主義実現のために、自立 した個人として生きていってほし い。また、これからの知識基盤社 会においては、マニュアルを覚え ることだけでなく、マニュアルを 基に自ら創造する力が求められ る。国際化と相まって、これから の世界は激動の時代に突入する が、その変化に対応する力を身 につけてほしい。それと同時に国 としてのアイデンティティ、伝統 というものも大切にし、根無し 草にならずに新しい文化を創造 することが肝要であり、その創造 の根幹にあるのが「自由」である。 アルベール=カミュの言葉を引 用した校長からの祝辞に、卒業 生一同厳粛な気持ちで耳を傾けて おりました。 次に、来賓代表として本校理事 であり、キッコーマン特別顧問で 塙ある高梨兵左衛門様からお言 葉を頂きました。 大学、社会へ進むと、諸君た ちには大人としての振る舞いが求 められるが、特に、法治国家の 成員としての自覚を持ち、遵法 精神を大切にしてほしい。そして、 拝金主義と物質主義に堕すこと なく、心の豊かさこそが幸福であ るという考えを捨てずに生きて いってほしい。熱いメッセージは 必ずや卒業生全員の胸に響いた ことでしょう。 在校生代表として送辞を務め たのは山下翔大君。先輩たちの 強い心をもってすれば、激動の現 代も必ずや生き抜けるはず。と きに前に進むことに疲れたとき には、過去をふりかえり、自ら が築き上げた母校のことを思い 出してほしい。山下君の言葉には 涙ぐむ生徒もおりました。 対する答辞を務めたのは葛西 優樹君と安井恵美子さん。葛西 君は、これから前へ進む現代社会 に、どのような不条理や虚偽が ひそんでいようと、絶望すること なく、自由と理想へ向かって前進 したいという強い言葉が、そして 安井さんからは、様々なタレント を持った友人たちとの出会いの中 でチームワークの大切さを学んだ ことや、渋谷幕張というチームの 一員として生活できたことを誇り に思っており、離れ離れになって も、この思い出を忘れることはな いという、愛と感謝の気持ちで溢 れた心温まる言葉がありました。 六年間手塩にかけてきた生徒の 口から立派な答辞が聞かれると、 職員一同の目からも自然と涙が溢 れてまいりました。 次に保護者を代表して、間形 淳子様からお言葉を頂きました。 間形様からは、人格形成におい て最も重要な時期に、この日調 自考の学び舎で、有形無形の成 果を手に入れることができたこと は、子供たちにとっても保護者に とっても大きな喜びだったという お言葉を頂戴致しました。この ような有り難いお言葉に、職員一 同大いに感激すると同時に、身の 引き締まるような思いがいたしま した。 最後に各クラスで選定した退 場曲に合わせて、三百四十名全 員が校長と固い握手を交わし、 卒業証書を受け取ると、講堂か ら退場していきました。 式終了後には、保護者の皆様 のはからいで盛大な謝恩会が実 施されました。長い間のご理解、 ご協力のほど感謝の念に堪えま せん。この場を借りて、厚く御礼 を申し上げると同時に、今後の 卒業生の人生が幸多きものにな らんことを願ってやみません。本 当におめでとうございました。 | ||
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平成22年(2010)3月29日改訂