えんじゅ:231号
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これまでの中学校生活、研修活動の集大成としての
ニュージーランド研修が、ウェリントン滞在組(79名・
3月9〜23日)、ワイカト滞在組(179名・3月10〜24日)
に分かれて実施された。現地は秋の入り口に差し掛かった気
候で、予想よりもやや冷え込んだ日が多かったが、屋外での
活動に支障が出る事なく、海外での生活を大いに満喫できた。
「忘れ物」
1年A組 二居 NZは非常に自然の豊かな国だ。僕のステイ先の家からは 遠くにそびゆる山々を一望することができたのだが、それは もう素晴らしい眺めで、日本にはない広大な自然を体で感じ ることのできるいい体験だったと思う。 NZの人々はそうした壮大な自然と「共存」している。 暮らしに余計な便利さは求めず、生活は質素。文明の利器を活 用しながらも自然への尊重と配慮を忘れない。彼らの生活の中 には自然があり、自然の中に彼らがいる。自然は彼らの一部で あり、彼ら自身も自然の一部なのだ。 そんな彼らは日本からの未熟な旅人に対しても親切であった。 家に帰れば家族達はその日の出来事を、どんなに英語が拙くて も聞きたがってくれる。学校では多くの生徒達が声を掛け、手 を振ってくれた。NZに着くまで心を埋め尽くしていた異国で の生活に対する不安は、彼らの笑顔を見た瞬間、いっぺんにどこ かへ飛んでいってしまった。 自然との共存や他人への無償の好意。日本人が忘れてし まった「心」がそこにはあった。
ひとりじゃないから
1年C組 石井 ニュージーランドは、面積的に見ると圧倒的に日本より小さい。 しかし、延々と繰り返される田園の風景と頭上に広がる空は、日本 より遙かに広大な土地を連想させた。 学校に向かうバスの中で必死に覚えた挨拶も、到着する頃には 忘れてしまっていた。荷物を片手に呆然としている私に、二週間家 族となる人達は優しく笑いかけてくれた。私の家族はマオリ系の人 で、皆穏やかな茶色い瞳をしていた。祖先には日本人の男性が一人 いたという。 バディの少女は私よりも年下だったが、よく気を遣ってくれた。 それでも、ふと目が合った時に微笑み合うと、知己のような安堵を覚 えた。結局国と言語が違っても、つながることは出来るのだ。 最後の日、家まで迎えに来てくれた祖母は、「さよならなんか 言わせない」と言って強く抱き締めてくれた。私は学校までの道す がらに涙を止めることが出来なかった。二週間の苦しかった記憶も過 ぎゆく見慣れた景色も、全てが愛しく感じた。 | ||
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3月16日から30日にかけ、幕張・渋谷から各8名の生徒 によってイギリス研修が実施されました。ボーンマスでのホー ムステイとキングススクールでの語学研修、またロンドン・パ リでも貴重な体験をしてきました。
イギリスで変わった私
2年C組 畑谷 イギリス研修は私を大きく変えてくれました。初めは、 「英語をもっと話せるようになりたい!」という強い気 持ちと単純に「イギリスにも行ってみたい」という軽い 気持ちの両方でした。けれど出発までの準備の中で様々 な方の協力のおかげで成り立っている研修なのだとわか り、その方達の分まで、研修を楽しみ、成功させよう! と考えるようになっていきました。 イギリスにきて、ホストファミリーや語学学校の生徒 と話すと、自分のコミュニケーション力の無さに落胆し ました。一方、相手と気持ちを共有できたとき、「他国 の人と気持ちを共有するって、こんなに楽しいことなん だ!」と感じることも多く、積極的に自分から話し掛け ることができるようになりました。 たった二週間の研修で、英語力が向上することは難し いと思います。でも、今回の研修で英語学習への意欲や 他国への関心は増しました。最初は不安でいっぱいだっ た私が笑顔で帰国できたのは、英語が上手く話せなくて も、気持ちを伝えたい、という強い意志があれば、真剣 に聞いてくれる人はいる、とわかったからです。一歩踏 み出すことで、他国への考え方など、自分の世界は大き く変わります。これからも、今回の経験を生かして、様 々なことに挑戦していきたいです。最後に、両親や研修 を支えて下さった先生方、ホストファミリーのみなさん、 ありがとうございました。 |
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今年で第5回となるシンガポール研修を、3月21日から30日まで の日程で実施いたしました。幕張高からは3名、渋谷高からは4名の 計7名が参加し、RIJC(Raffles Institution Junior College)での 交流(ホームスティプログラム)を中心に、手作りで企画した、シン ガポール・マレーシアの巡検を行いました。シンガポールの未来を担 う、有能な同世代の生徒たちとの熱い交流は、生徒たちにとって、と ても有意義で充実した時間になりました。
シンガポール研修を終えて
2年G組 山本 私たちはこの春休みに渋谷高の生徒と共にシンガポール研修に 参加した。現地は熱帯気候で暑かったが、体調を崩すこともなく 無事に過ごすことができた。 現地での学校生活は日本でのものと大きく異なり、授業は早朝 から始まり、昼過ぎには終わってしまう。私たちが体験入学した RIJCは広大な敷地をもち、のびのびと学習ができ、授業のレベル も高く、流石に現地のトップ校だと実感した。授業システムの違 いも新鮮であった。 また、私たちはこの研修中に様々な施設・名所を訪問した。例 えば国会。議場を見学しながら、シンガポールの特殊な政治シス テムについて詳しく説明をしていただいた。また、自然保護区に なっているウビン島では熱帯の刺激的な自然を体感した。他にも 現地企業の訪問やイスラム教のモスクでの金曜礼拝など、貴重な 体験を沢山することができた。 今回の研修を通して私たちはシンガポールという国家の持つ底 知れないパワーを実感した。今の日本の状況とは大きく異なり、 町は活気にあふれ、人々は明るかった。これからも、この研修で 得たパワーを存分に発揮できるように努力していきたい。 |
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平成22年(2010)5月20日改訂