「槐祭」が終了し、校内の熱気と集中が収まり、一転静かな学期の学校生活に戻る。(良く出来た歓迎門だけは数日残され生徒諸君が鑑賞)
昨年のswine fluによって減少した来会者数は、今年は急増一万二千人余の見学者数となった。秋暑の残る熱中症が心配される季節であったので、配布した水(ペットボトル)、校内各所に用意した冷房の効く休憩所は大変好評であった。
今回の「祭愛」をテーマとした槐祭も素晴らしい展示、パフォーマンスが展開され、生徒諸君の達成感は充実したものとなったようだ。
渋幕のミーム (meme=文化遺伝子)はしっかりと次に引き継がれたようである。
渋幕のミーム (模倣行為により文化情報を伝える文化遺伝子)からは、発想、価値観、行動等において独特のものが創出される。今回これがオーケストラ演奏のように学校関係者、先生方や生徒達と来会参加者達とのハーモニーで一層特長のあるものとなった。
そしてこの「祭り」という無限の可能性を秘めた未来への挑戦に「愛」をテーマとした青年達の考えはまことに面白いものだ。
今私達は、常に地球と文明の危機の響を通奏低音のように感じとっている。
例えば、二十一世紀を迎える年、国連は「ミレニアム開発目標」(M D G S) を設定している。(millennium=千年期)
目標は八分野での十八の社会目標である。
@極度の貧困と飢餓の撲滅A乳幼児死亡率の削減B妊産婦の健康改善Cエイズなど疾病拡大防止D初等中等教育の普及E男女平等の推進F環境の持続性確保G開発のための国際協調推進の八分野での目標、極度の貧困層(収入一日当り1.25ドル(米)未満)の半減、乳幼児死亡率2/3減少、妊産婦死亡率3/4減少等達成は中々難しい。
又今年十月日本が議長国となって名古屋で開催される「生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)」が話題になりだしているが、この「生物多様性条約」は1992年リオデジャネイロで開催された環境サミットにおいて気候変動枠組条約とともに採択された国際条約である。前回会議はドイツで開かれている。
生物多様性(生態系・種・遺伝子それぞれにおける多様性=多層的)には、地球温暖化による危機が規模において圧倒的に大きい為、人々の関心が温暖化抑制のほうだけに向かってしまっているが、実は大変多くの問題が複雑にからみあっているので簡単な問題ではない。
地球の危機を、現実に示した有名な論文が「成長の限界」(1972年・ローマ・クラブ) であった。世界に第一次オイルショック(1973年)が襲った前年に地球環境、資源の有限性を強く訴えた論文とした記憶に残る。
地球社会に今、通奏低音として常に鳴り響く地球・文明の危機に青年達は「愛」で立ち向かおうとしているのだろうか。そういえば、人間の情熱を表わす「パッション」は、「キリストの受難」 の意を持つ言葉である。
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