えんじゅ:234号


槐 祭

〜文化の部〜


 去る九月十一日(土)十二日(日)の二日間にわたって、毎年恒例の「槐祭〜文化の部〜」が開催されました。
 本年度も一万一千人以上の方々にご来場いただきました。
 今年は猛暑が続き、文化祭当日も最高気温は三十五度と、来場者の熱中症が心配されました。
 そこで、特別対策として、入場者にミネラルウォーターのペットボトルを配布し、廊下などに冷風扇や氷柱を設置しました。
 夏休み明け十日しかない準備期間の中、友人たちと協力して準備し、当日は声を嗄らして呼び込みした活動全体を、中・高文化祭実行委員長・生徒部長、菅野先生の目を通して報告してもらいます。





 繋いだ未来で
     高校文化祭実行委員長  濱崎

 今年の槐祭文化の部のテーマは「祭愛」。そこに込められた「祭りを愛する」という想いを二日間にわたる開催を通し、生徒を始め、多くの方々に体験して頂けたと思います。
 新たな試みとして、パンフレットの全ページカラー化や、去年は有志に頼っていた夏休み前の資材貸出の文化祭実行委員会での管轄をしました。
 執行部七人中五人が高校一年生であったこと、去年の執行部経験者が二人しかいなかったこと。この、漲る「新たな力」こそが今年の執行部の強みであり原動力でもありました。既存の手法を取り入れながらも常に進化を続ける。未経験者ゆえの失敗もありましたが、前年度執行部の先輩方の厚いサポートに支えられ、無事に成功という形で終えることができました。

 去年、富川前委員長の下で経験を積んだ私にとって、その影響は大きいです。この文章のタイトルも、去年の『えんじゅ二二四号』の富川前委員長の文章のタイトル、「未来へ繋ぐ」を意識したものです。
 去年、富川前委員長は、人々の協力と、「未来へ繋ぐ」ことの重要性を説きました。私もそれらを痛感し、今回の文章にも改めて書きたいと思います。
 今年は休憩所団体がどこからも出ませんでした。槐祭開催には実行委員会が全てを行っている訳ではなく、生徒の皆さんも文化祭に関わっているという自覚と、積極的な文化祭への参加が欠かせません。
 初心者同然の者が大半を占める執行部に、多大な協力をして下さった先生方、先輩方、実行委員、生徒会の皆さん、その他関係者の方々。槐祭開催に携わった全ての人々に、心からの感謝をしたいと思います。
 そして、過去からの積み重ねを「未来へ繋ぐ」ことの重要性を説いた富川前委員長が繋いだ未来で、「新たな力」が育ち、私が繋いだ未来で開花する時を楽しみにしている。

 最後に、文化祭の運営という仕事に携われた事を光栄に思うと共に、「祭愛」というテーマの通り、今後も愛され続ける祭りになる事を願っています。

  




 文化祭を振り返って
     中学文化祭実行委員長  土屋

 今回の文化祭を言葉にすると「発芽」という言葉がぴったり当てはまったのではないでしょうか。
 例年、本校の文化祭は今一つ物足りないような感じがあります。しかし、渋幕生は十分とは言えない準備時間の中で、最終的には企画をある程度のレベルにまで追い込む力はずば抜けて高く、大変感心させられます。ただ、残念なことに、文化祭をより良いものにしようという「やる気」が欠けている生徒もみられ、それが原因で文化祭が良い物になって行きませんでした。

 しかし、今年の文化祭においては、去年までと比べ、「やる気」を出す生徒が確実に増えたように感じました。例えば、屋外に大きな地球のオブジェを出現させるという大胆な事を実現させた一年生のクラス、「愛」を探して房総半島をひたすら歩き続けて横断した実録を流すという壮大な事をやった三年生のクラスがありました。どちらもこの学校が始まって以来、誰もやらなかったことであり、やろうとしなかったことではないでしょうか。このような企画は、アイデアだけでなく、クラスの人々にやる気がなければ実現できません。それをやってのけるクラスが出てきたということは、学校全体として大いに歓迎すべきことだと思います。

 しかし、残念ながら、まだその動きが全員に広がっているとまでは言えません。そこで僕はこの「やる気」という植物が、大きく成長する前段階ということで今年の文化祭を「発芽」と表現しました。中一、中二生は是非、この植物を大きく成長させて欲しいと思います。また、学校関係者の皆様は、それを温かく見守って頂ければと思います。

 最後に、今年の文化祭をより良くするため全面的にバックアップして下さった先生方、そしてこの槐祭を創り上げた生徒の皆さんに深くお礼を申し上げます。お疲れ様でした。そしてありがとうございました。






槐祭を終えて

生徒部長 菅野



  



 一万人を超える来校者を迎えた槐祭(文化の部)が無事終わった。九月になっても暑い日が続き、その中での開催が予想された。本校では、来校者の熱中症予防対策として、全員にペットボトル入りの冷水の配布を実施した。また、冷房の効いた空き教室などを休憩場所として開放した。こうした対応は来校者に好評で、暑さの中でも本校生徒の活動を十分見ていただけたものと思う。

 文化祭実行委員会は昨年の槐祭終了直後から準備を始め、話し合いを重ねてきた。中学校と高校の委員が協力して槐祭を創造することは、中高一貫校として成熟しつつあることを象徴している。委員会が作成し、改訂を重ねてきた参加ルールのまとめ「プロジェクトE」も自分たちで決めたものとして生徒の間に定着してきている。材木の貸し出しや片づけの際のゴミ出しなどが、より整然と行われるようになってきた。前年の反省を生かし、工夫を重ねてきたことが形となって見えてきているのだと思う。それぞれの場で担当した生徒と共に、生徒を指導してくださった先生方にも感謝したい。
 委員以外にも奉仕的に活動してくれた生徒がいたことも忘れてはならない。初めてのカラーパンフレットを作成した生徒たち。ひと夏かけて歓迎門を作成した生徒たち。駐輪場で誘導に取り組んだ生徒たち。ライトコートの水洗いに参加してくれた生徒たち等々。

 槐祭を支える生徒の活動は年々向上してきている。一方、その内容はどうだろうか。文化系部活動の発表は毎年好評である。日ごろの活動の成果がしっかりと伝えられている。自調自考論文を毎年楽しみに来校される方もいると聞く。留学生の発表も本校らしさの一つであろう。環境保護を訴える同好会も新たに加わった。しかし、時間をかけて準備しにくいクラス発表は、自分たちが「盛り上がる」ことが優先されやすい。学校生活を共有するHRの雰囲気が、劇などで表現されることも、学校文化の表現であるとは思う。しかし、「硬」、「軟」含め、さらに工夫された多様な発表があっても良いのではないだろうか。生徒の皆さんは、ぜひ、来年に向けて知恵を絞ってみてほしい。



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平成22年(2010)10月12日改訂