えんじゅ:239号
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本校卒業生を招き、医薬系を目指す高校一・二年生の希望者を対象に催す恒例行事である。 東京医科歯科大学医学部医学科三年生の吉田さんは、「医学部生は美大生並みにスケッチをする」などの裏話を紹介して巧みに場を盛り上げる一方で、「本当に医学部でいいのか、もう一度よく考えて欲しい」と慎重な進路選択の必要性を投げかけた。また、「なぜを大切に出来ない人は、患者に向き合う資格がないと思う」という自身の覚悟を含めた言葉に、はっとさせられた生徒も多かったのではないか。 京都大学薬学部薬科学科四年生の目堅さんは、自身の体験を元に、部活動や勉強、恋愛など、一つ一つに集中し、全てを全力でやりきる大切さについて熱く語ってくれた。また、大学での実習授業で、使えなくなつた実験動物たちが目の前で命を絶たれる実情に触れ、「命を扱うという覚悟を持って欲しい」という訴えかけに、教室の空気が引き締まった。 東北大学付属病院に勤務する木田さんは、医者になるまでの道筋や医者としての仕事の内容を分かりやすく話してくれた。実際の内視鏡手術の様子を写した動画に、呼吸を忘れて引きつけられる場面も有れば、何の前触れもなくマンガ 『スラムダンク』 の一コマが画面に現れて、教室が笑いの渦に包まれる場面もあった。充実した内容は勿論のこと、見ているものを飽きさせず、巻き込んでいくプレゼンテーションに、一同感心した。医者の、研究者としての側面を垣間見たと同時に、診療という場面においても、患者の側に立ち、和やかな雰囲気の中で患者との信頼関係を育んでいく上で必要な資質と感じた。 かくして渋幕の白熱教室は、大成功であった。 | ||
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平成23年(2011)4月13日改訂