えんじゅ:243号


地区別懇談会(前期)



 爽やかな季節到来。その五月、六月中の日曜日に新たなメンバーを迎えて八地区別懇談会が開催され、予定どおり終了いたしました。創設時謳われた「開かれた学校」の本懇談会に期待や関心を寄せられ、例年よりも多くの保護者の皆様にご参加いただき心より感謝申し上げます。
▼全体会(於啓発室) での校長先生の主な話題概要
 先の東日本大震災では本校も大変な影響を受けました。その当時の経緯とその後の経過が報告されました。
 「震災発生後に早急に災害対策本部を立ち上げ、校内被害箇所、ライフラインの点検、確認。避難在校生の対応。NZ研修の対応。保護者との連絡。等に奔走した。
 一刻も早く正常な状態に戻し、生徒が困らないようにと、補修業者を手配し、突貫工事の復旧作業が続けられた。結果、何とか新年度スタート時にはほぼ改修できた。諸々の対応に追われたが、スピーディーな対処ができたと思う」とのことでした。
 今後、学校の危機管理や防災上の新たな課題等、検討すべき内容についても触れられました。
 本校の教育活動は「人間の軸」をつくる「校長講話」が中核にあり、中高年代の精神発達段階を踏まえ、学年毎のテーマを設定して展開されています。今回、校長講話が『ビジョナリー経営(日経ビジネス)』に取り上げられ、その抜粋小冊子が参照資料として用意されました。
 各学年の年間指導は「枚長講話」を柱に学校、学年、各部の行事が計画されており、生徒部の「生活・進路アンケート(全学年比較)」、図書部の「利用状況・読書傾向」、進路から「主な大学合格状況」、「国際部関連活動」等の資料と併せて解説がありました。
 尚、校長先生が中教審の「教員の資質能力向上特別部会」部会長として議論のまとめに関わる記事及び『學士曾会報』の掲載記事「グローバル人材を育てる」が紹介されました。
 全体会後半の質疑応答の後、異なる学年の保護者向上の交流も行われ充実した懇談会となりました。

 



第27回メモリアルコンサート6/24







 今年も東京芸術大学生・卒業生によるオーケストラを迎え、開催することが出来ました。指揮 者は、同じく芸大出身で、ウィーン在住の羽部真紀子先生。現地では、本校を昨年卒業したピア ニスト・高木竜馬君と出会うこともあるそうです。
 協奏曲のソリストのオーディションは震災の影響で新年度に持ち越されました。今回のソロは、高三に在籍の松尾さん。短い準備期間の中で、ラロのヴァイオリン協奏曲を見事に弾きこな してくれました。楽団の方々も熱のこもった演奏で、鑑賞した中二・高二も引き込まれているようでした。会場には演奏会らしい雰囲気が漂っていました。多数のご来場有難うございました。




中学第一学年
野田研修旅行6/11







 六月十一日、例年より約一ケ月遅れの日程で中学一年生初の研修である野田研修が行われた。
 生徒達は初めての自分達での生活ルール作り、現地集合・解散に向けてのシートの作成など研 修に向けての様々な準備を進めてきた。
 当日は雨と電車の遅延により遅刻した一部の生徒を除いて無事それぞれの場所に集合することができた。もの知りしょうゆ館では工場の製造ルートを見学して現代の醤油造りを学び、上花輪歴史館、枡田家では貴重な資料をもとに野田の醤油造りの歴史を学ぶことができた。見学場所では熱心にメモをとり説明を聞く姿が印象的で、秋に控えている南房総研修につながる良い研修となった。




中学第二学年
鎌倉研修旅行6/11








 六月十一日、あじさい咲き誇る鎌倉にて研修が行われた。一日の行程全てを、生徒たち自身で計画し、終日班別に活動するという点で初めての研修である。土曜日のため、電車の時刻や、土日限定フリーパスを利用するか否か、混雑時の対応など、準備段階から留意すべきことが多かった。
 さらに当日は警報が発令されるほどの大雨であったが、行程の変更やその報告なども混乱なく 行われ、班貞間の絆もいっそう深まったようである。
 次の研修は、例年の会津ではなく、滋賀で行うことが決定している。生徒たちの多くが初めて赴く地であるが、今画の研修で得た反省点を自信に変え、さらなる飛躍に向け準備を始めている。




部活に思う
ー飯は次の飯を美味ウマく食う為に食うー
進路部長 山崎








 さあ、いよいよ夏休みだ。明日からまた、普段にも増して部活が活発になる。グラウンドや 体育館から威勢のよい声が聞こえてくる。夏の講習も始まり、教室からは教師と生徒の真剣な やりとりが伝わってくる。渋幕で午前中から部活と勉強が同時並行する、私の一番気に入って いる季節だ。今回は部活についてペンを走らせてみよう。
 私自身の話で恐縮だが、私は中学・高校と吹奏楽部に所属していた。田舎の学校なので部活 ぐらいしか楽しみは無く、夏休みも、お盆の三日間休んだだけで、ひたすら部活に専念してい た。今思っても、よくあれほど部活に打ち込めたものだと、褒めていいやら、呆れるやら。そ んな四十年も前のことなのに、先輩の言葉が鮮明に脳裏に焼きついている。夏の合宿の、夜の 反省会での先輩の一言だった。
 「今日の夕食は美味かった。何故こんなに美味かったのだろう。そもそも人は何故飯を食うのか…。いろいろ考えてみたのだが、人は次の飯を美味く食う為に食うのではないか。」 その場に心地よい沈黙が少し続いた。私はこの哲学的な一言に、深く考えさせられ、今までのいいかげんな自分が恥ずかしくなり、この先輩に最後までついて行こうと決めたのだ。
 さて前置きが長くなったが本校の部活に目を向けてみよう。高三になると、この時期には殆 ど引退する。この時、後輩達に一言訓示するのが最近では習わしらしい。中には難関大学を目 指すことを公言していく者もいる。現に難関大学に合格する者ほど部活を最後までやりきる者が多い。まさに文武両道を実践している。
 ここ数年、卒業生が、使った赤本や参考書を進路室に寄付してくれることが多くなった。中 には家の人に車で運んでもらってダンボール二箱も持ってきてくれた者もいる。そして部活の 後輩にと、別にも用意してくる(実はこっちの方がよいものがあるみたいだ)。ある部活では、難関大学に合格した何代か前の部長から譲り受けた本を、代々の部長が受け継いでいくという話 も聞いている。部活を通じて進路面でも渋幕的伝統ができつつあるのをたのもしく思う。


自ら動いて学ぶ夏を
生徒部長 菅野








 ある夏のこと、学年で共に働くS先生が個展を開くことになりました。東京の西、都心から 電車で一時間近く離れた場所ではありましたが、学年の生徒にも紹介しました。
 夏休みのある日、美術とは無線と思われる男子生徒がそこを訪れたのです。彼がなぜ足を運 ぶ気になつたのかはわかりません。教員の詰も聞き流してしまうようなタイプの生徒でしたか ら、S先生も驚いたそうです。しばらくして、S先生は彼に散歩を勧めました。遠い所まで来 た生徒に、武蔵野の緑にとけこんだ町並みくらいは見せたいと思ったのでしょう。
 秋になり、「そのうち考えます。」などと面倒くさそうに言っていた彼が、ある大学を志望校 として口にするようになりました。聞くと、あの日に偶然見た大学の雰囲気に魅力を感じ、調 べていくうちに意欲も湧いてきて、入りたいと思うようになったのだそうです。もちろん彼はその大学に入学を果たし、今は社会人として活躍しています。その場所に立ち、そこの空気に触れてわかることがあるのだと思わせるできごとでした。
 さて、節電の夏です。皆さんにも、熱中症への十分な注意が必要となります。食べ物の管理 にも気をつけなければならないでしょう。部活動を始めとして、さまざまな活動の場で安全が求 められます。健康状態に留意して活動するようお願いします。
 最近、よく聞くようになった自転車事故も心配です。自動車対自転車であれば皆さんは弱者 ですが、対歩行者や自転車どうしの事故では加害者となる場合もあるのです。近年は加害者に 高額の賠償を求められることもあり、双方が辛い思いをすることになります。交通ルールを守 ることはもちろんですが、周囲への気配りといたわりの優しい気持ちを大切にしてほしいと思 います。
 休業中は家庭や学校以外の場で活動することもあるでしょう。社会の一員として、しっかりし た判断力をもって、正しい行動ができるようにしてください。
 新学期には、皆さんの充実した元気な顔が見られることを楽しみにしています。


歌舞伎鑑賞教室を終えて
高一国語科 千葉








 六月十一日、国立劇場にて、歌舞伎鑑賞教室に参加した。内容は、「歌舞伎のみかた」を解説していただいた後、「義経千本桜」を鑑賞するというものであった。
 「歌舞伎のみかた」では、歌舞伎の基礎知識について、ユーモア交じりに、ひじょうに分かりやすく解説していただいた。解説の方の独特の「語り」と、歌舞伎の「世界観」に、生徒たちは魅了されるばかりであった。
 「義経千本桜」の鑑賞では、登場人物の話す言葉の内容を理解するのに苦労しつつも、どうにか世界観に身をなじませようとする生徒たちの様子が見えた。この体験をきっかけに、伝統演劇・古典への関心を深め、過去への想像力を高めようとする姿勢を身につけてほしい。また、過去を知ることは現在を知ることである。過去の文化を学ぶことを通じて、普遍的な価値を持つものを知り、現代に特有のものを照射することができる。
 歌舞使のような伝統文化は、私たちが自己理解をするうえで、ひじょうに貴重なものであるということを理解してほしい。


褒  賞    

            


〈ワンダーフォーゲル部〉
◎千葉県高等学校総合体育大会
 クライミング準優勝
             高1竹内 
〈ラクロス部〉 ◎ティーンズ・カップ・2011
 ナイスファイト賞
             高2矢部 
〈中学陸上競接部〉
◎千葉市中学校陸上競技記録会
男子3000m 1位   中3種部
        6位   中3久保井
男子110mH6位   中3田中
男子走高跳8位   中2樋浦
男子一年走幅跳4位 中1樋田
女子800m4位    中3斎藤
◎千葉県中学校陸上競技大会
男子4×100mR8位 中2若梅
             中3深谷
             中3有木
             中3田中
  〈空手道部〉
◎関東高等学校空手道大会予選
 女子団体形4位  高2坂本
            高1寺田
            高1原
            高2山本
            高1坂上
 男子団体形5位  高1村上
◎千葉県高等学校総合体育大会
女子団体組手3位
            高2坂本
            高2山本
            高1寺田
            高1原
            高1坂上
            高3杉本
            高3櫛田
◎流山市空手道選手権
 女子高校生以上3級以上組手
 準優勝       高1寺田
◎千葉県中学生空手道大会
女子個人組手3位  中3吉田
女子個人形 5位  中3吉田
〈高校バドミントン部 (男子)〉
◎千葉県高校総体地区予選
 個人戦ダブルス6位
            高3高木
            高3大西
 個人戦シングル5位
            高3高木
◎千葉県高等学校総合体育大会
 男子団体ベスト16
◎関東高等学校県予選
 男子団体ベスト16
            高3森
            高3小川
            高3武富
            高3平山
            高3前田
            高3向井
            高3永野
            高3大西
            高3高木
            高3野田
〈中学電気部・高校物理部〉
◎ロボカップジュニア千葉ノード大会
 レスキユー・プライマリー3位
            中3若杉
            中3金子
 レスキユー・セカンダリー優勝
            高2張
            高2仲鉢
            高2山岸
 サッカー・プレゼンテーション賞
            高2長谷川
            高1天津
〈体操部〉
◎千葉県高校総体新体操大会
 個人総合3位      高1浮田
〈放送部〉
◎第58回NHK杯全国高校放送
 コンテスト千葉県大会
 アナウンス部門・優秀賞
             高2池澤
〈中学サッカー部〉
◎千葉市ユーススプリングカップ
 優勝(千葉市総合体育大会・シード獲得)
一回戦 対千城台西中   6-1
二回戦 対緑ヶ丘中       3-0
準決勝 対稲毛中         3-0
決 勝  対草野中         4-0

(中学囲碁将棋同好会)
◎文部科学大臣杯少年少女囲碁大会・千葉県大会
 優勝          中2笹田
     (全国大会出場決定)
〈中学水泳部〉
◎千葉県中学校水泳競技大会
女子400mフリーリレー・8位
             中3村尾
             中2石田
             中2関田
             中3森
 女子50m自由形・3位
             中3森
男子400mメドレーリレー3位
男子400mフリーリレー3位
             中3秋野
             中3佐藤
             中3稲村
             中3間明田
             中3長谷川
 男子50m自由形・5位
             中3佐藤
男子100mバタフライ・5位
             中3稲村
(高校水泳部)
◎千葉県総合体育大会
 女子50m自由形・5位
             高3富永
男子400mリレー10位
男子800mリレー10位
             高2稲村
             高3前田
             高1都築
             高3安盛
             高3泉 


   


祝 今関君 世界陸上出場決定

            


 本校二十一期卒業の今関雄太君が八月二十七日〜九月四日にテグ(韓国)で開催される世界 陸上競技選手権大会四〇〇mハードルの日本代表選手に決定しました。
 本年度は日本陸上選手権準優勝、アジア陸上選手権銀メダルと大活躍しています‥世界陸上での活躍を期待し、応援したいと思います。
 現在順天堂大学大学院在学中

  

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平成23年(2011)7月23日改訂