えんじゅ:256号
11月28日に進路講演会が実施された。今回の講演会では初めて本校の卒業生(第4期生)に講演を依頼した。多くの書籍を出版し、テレビ等にも出演されている学習院大学経済学部教授鈴木亘氏である。現在鈴木氏は、大阪市の特別顧問も兼任され、西成特区における低所得者問題の解決に向けて助言をされている。講演会では、専門である「社会保障学」の立場から『経済学から考える年金改革』を演題として講演いただいた。学習をする目的を見いだせずほとんど勉強をしなかった高校時代。多くの雑誌を読み、自分の生きる道は経済学だと気づき進学した大学時代。大学時代の熱心な学習の後、社会人となって経験したことなどをお話をされた後、経済学とはどのような学問であるかの解説から、研究する人のいなかった「社会保障学」を専門とされた理由、社会保障学に基づいた現在の日本が抱える超少子高齢化問題の解決方法、また年金制度の問題点やその解決方法にいたるまで、現在テレビ等でも発言されている内容をわかりやすくお話しいただいた。講演の後は多くの生徒からの質問を受けていただき、そのひとつひとつに易しくわかりやすいお答えをいただくことができた。時間の関係から受けられなかった生徒の質問も控え室でお答えいただいた。高校時代を本校で過ごされた鈴木氏だからこそ、生徒の感じ方もご理解いただき、その上での講演であったので生徒は興味を持って参加することができたと思う。質問に立った生徒もよく勉強しているとお褒めをいただいた。社会で活躍している卒業生も多くなり、今後も卒業生に講演を依頼することも増えるだろう。多くの卒業生に期待したい。
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10月20日に卒業生による大学ガイダンスが行われた。お話を聞かせてくださった卒業生は、河村さん(27期生・早稲田大学法学部1年)、矢部さん(26期生・東京大学工学部2年)、河本さん(24期生・東京大学農学部4年)、花房さん(23期生・一橋大学商学部卒・富士フィルム勤務)の4名であった。
河村さんは、今年3月に卒業したばかりということもあり、記憶に新しい受験生活についての具体的なお話をしてくださった。受験までの計画を今まさに立てようとしている生徒にとっては、一つのモデルとして、ひじょうに参考になるものであったと思う。また、大学入学後に待っていた驚きや喜びについて語ってくださったことは、明るい大学生活が待っていることを生徒に期待させてくれた。
矢部さんは、学業と部活動(サッカー部)とを両立させた高校生活について、主に語ってくださった。「何もしていない1分と筋力トレーニングをしている1分とでの時間感覚の違い」という分かりやすい比喩で、短時間でも成長できることを生徒に教えてくださった。
河本さんは、生物学オリンピックに挑戦されたご自身の経験に基づき、一見ハードルの高いものにも、自分を成長させる機会として、積極的に挑戦していくことの重要性を教えてくださった。また、ご自身が大学院で学ぼうとされている学問の一端を示してくださったことは、理系の生徒にとってはひじょうに刺激的なものであったろう。
花房さんは、自己実現を可能にする決め手を3点示してくださった。まずは、「つらくとも乗り越えられる、楽しめる職業を探すこと」。次に、「何事も自分で決め、責任を誰かに押しつけないこと」。最後に、「周囲への感謝を忘れないことで、自分のために頑張っている人を意識し、自分が頑張る原動力にすること」である。深く頷かされるお話であった。
以上、紙幅の関係で、話の要点を示すことしかできなかったが、4名とも、当日はユーモアを交え、生徒に分かりやすくお話をしてくださった。生徒たちには先輩方のお話を、自身の飛躍のきっかけとしてもらいたい。
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11月30日に9人の弁護士指導の下、公民学習の一環として今年も模擬裁判が行われました。約2倍の抽選を通過した裁判官、弁護人、検察官はそれぞれ11月に6回の学習会を開きシナリオを分析しました。今回の事件は「有罪率」が極めて低い事例とのことでしたが、結果は懲役3年執行猶予5年と、プロの弁護士も驚く展開となりました。60人の保護者も陪審して頂き充実した初冬の1日
となりました。中3時の模擬裁判が契機となって法曹界に進んだ先輩も多く、今年もその気配を強く感じることができました。
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去る11月23、25日に地区別の保護者懇談会が開催され、皆様には休日返上でご参加頂き有難うございました。
懇談会は学校内、地域会場開催とも親睦会が計画され、情報交換も盛んに充実した会の運びとなりました。
全体会では、校長から、2学期以降の学校の主な行事及び各部(生徒・進路・国際等)の活動について、資料も参考にしての説明がありました。また、国の根幹に関わる「教育」の重要性を中心にさまざまなことが話題となりました。(以下話題要旨)
●英誌エコノミスト『2050年の世界』によると、現中高生が活躍する38年後、我国はかつてない超高齢化社会で若者が減少し、国の衰退が予測されている。問題回避には今を変え、未来を変えていく努力が必要。
校長から記事配付(グローバル時代−「教育再生」の視点。『潮』9月号より)。
●グローバリズムの顕在化で今世界中から平和の取り組みが評価されているEUの中核フランスではオランド大統領が誕生し、その尊敬するジュール・フェリーにオマージュ(賛辞)を捧げた。フェリーは19世紀フランスで教育を宗教から独立させ、義務教育、女子教育に力を入れた政治家で、新大統領は「教育」を重要視しているものと理解している。
●最近パキスタンで女性の教育の権利を訴えた少女マララがイスラム武装勢力タリバンに銃撃されるという、世界中に衝撃を与える事件が起きた。
11月、困難な状況にいる多くの女性が教育を受け、能力を発揮できるように、人権獲得とグローバルな参画を目指して活躍されている国連女性機関(UN Women)のバチェレ事務局長(女性初の元チリ大統領)が、日本訪問中渋谷校に来校。国際社会の教育を考える良い機会だった。
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11月10日、11日の2日間にわたって、国連大学において第6回全日本高校模擬国連大会が開催された。全国各地から集まった52チームが、担当する国の大使として会議に参加した。本校からは、森川さん(高2)・有元さん(高1)、関根君(高1)・山谷君(高1)の2チームが、それぞれインドネシア・ノルウェーの大使として出場した。
今年のテーマは「核軍縮」。各国の担当チームは、核兵器廃絶という理想と、自国の利益を最優先しなければならないという現実を認識したうえで、互いに協調し、妥協点を見つけながら解決の糸口を探っていく。そしてその中での活動を通して、現在の国際社会が抱える問題に対しての理解をより深めていくことになるのだ。
2日間にわたる熱のこもった会議が行われたが、本校から参加した両ペアは、いずれも持てる力を十二分に発揮した。膨大な量の事前リサーチにはじまり、会議中は常にグループの中心的役割を担って交渉を優位にすすめた。その結果、インドネシアを担当した森川さん・有元さんのペアが優秀大使に選ばれ、来年5月にニューヨークで開催される高校模擬国連国際大会への派遣が決定した。本校の同大会への派遣は、今年で5年連続となる。
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先の槐祭では、多くの方のご協力で、古本市、バザー、茶道部等で収益がありました。改めて御礼申し上げます。
現在、日本赤十字社・中央共同募金会をはじめとする団体で構成されている義援金配分割合決定委員会という団体が設置されており、東日本大震災の発生を受け、被災者の方々の救助の一助とするために災害義援金を募集・分配するなどの活動をしています。更にウェブ上で、活動・送金状況などが報告されており、明瞭かつ確実に義援金が寄付されると考え、生徒会で日本赤十字社への寄付を決定いたしました。ご報告させていただきます。
○収益金383,336円
・古本市271,690円
・バザー99,756円
・茶道部11,890円
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