えんじゅ:267号
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あけましておめでとう。30年を越えて、渋谷幕張の新たな一年が始まる。30周年記念事業として取り組んできたメモリアルタワーが完成、本棟の校舎整備と合わせ、新しい渋谷幕張がスタートしている。一方この日本でも新政権が昨年スタートし、株価が上がる中、デフレ克服に向けた戦略が掲げられ、消費税の増税など新しい施政も始まる。自調自考の生徒諸君においても、是非新しいことにチャレンジする一年にして貰いたい。
世の中の流れは益々早くなり、多くの情報が錯綜している今。こういう時こそ、地に足を付けて、じっくり考えてみる時間があってよいと思う。情報に流されず惑わされず、じっくり考え計画を立て、夢や希望のある将来の自分に目を向けて堂々と生きて貰いたい。今年も生徒諸君にとって良い年になるよう祈る。
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えんじゅ:267号
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新年あけましておめでとう。
皆さんが自身のために、毎日続けている事はなんですか。
先日、街で旧友に出会った。ヨーッ元気? 忙しくてね。定番の挨拶。ちなみに、年齢も同じ旧友で、体格も私と大差ない感じの彼の職業は医者。親の後を継いだ内外科・皮膚科。その他何でもやる科。大学時代はバドミントン専科。健康のため今も、毎日ラケットを振る。さすが医者。でも、時間が取れないときは、車庫内または公園で汗が出るほどの素振りをする。
なんでも続ける事は、それなりに苦労するし、気が載らない事もあるはず。そのとき、それを乗り切る工夫、努力が必要であり、更に根気強く頑張り続けることが、自身を確かなものにするはずですね。運動も、勉強も、続けないと効果がでない事のようです。今年も、頑張って続けていきましょう。
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えんじゅ:267号
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年が改まった新玉にちなんで「節目」と「潮目」の話をします。節目とは一つの区切れや入れ替わりのことです。日本人の生活に溶け込んでいる二十四節気はその代表で、農家の人々はこれを考慮して作物を育てます。潮目とは海流の流れや境目のことで、漁師の人たちにとって、これを読むことは必要不可欠です。
私たちにもこの二つの「目」はとても重要です。農民や漁師の収穫は私たちにとっては、自分の言動の結果に当たります。節目ごとに自分を振り返り、その度に自らの目標を設定すること、今の社会情勢をよく見て、自分を取り巻く環境がどうなっているのかという時代の潮目を意識して下さい。
まもなく、入学してから一年になります。進級という大きな節目を迎えた時に、自分がどんな潮目に乗っているかを判断する時がやってくるのです。
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えんじゅ:267号
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中二は、2回目の新年を迎え、まもなく中三に上がります。
中学は成長期であり、心身ともに大きく変化します。成長に関わる要素として、家庭のこだわり方、友人の振る舞い方、学校の構え方、社会のあり方があります。利益を追求する経済も、強引な政治も、モノや精神面での影響を無視できません。互いに関連しあって変化している環境の中で信じるものを見いだすことの難しさを、つくづくと知った昨年一年間でした。
人間、ただそのことで可能性を信じられるのか。どんなに複雑に迷走して見える世の中にあっても、いやそうであればこそ、この問いが胸に浮かびます。
想像を超えて変化していく子供に向き合う基本姿勢は待つことであり、その根本には人間を信じることがあると考えます。だから学校では、全ての教科、そして生活を通して人間について学びます。
社会や経済が人間性を損なっていないかどうかを検証する意味の一つが、ここにも見えます。
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えんじゅ:267号
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今年は「ESD10年の最終年」に当たります。持続可能な開発のために、地球で起きている様々な問題について考え、立ち向かい解決していく学びのまとめの年です。
生徒の皆さんが入学したときからESDについて考え取り組んできました。その結果、人のためにできることを探し、地球のために視野を広げて考えることができてきたと感じています。このような規模の学びは他に例がなく、生涯継続して考えるべき大事な問題です。
「大事なものはたいてい面倒くさい」と宮崎駿さんがテレビで話していました。それでも面倒くさい中に飛び込んでいく勇気、これは大切にしたいものです。
いくつになっても学ぶことは素晴らしいものであり、楽しいものです。今年も小さなことやできることから始めて共に前進しましょう。
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