えんじゅ:277号


二〇一五年
副校長 田村



 新年あけましておめでとう。  毎年同じように年を迎えているような気がするが、着実に時は経過しているものである。二〇一五年という年を見ると、子供の頃には意識しない程の未来であった気がする。  目新しい争点の無い国政選挙が終わり、新しい年を迎えることとなったが、日本を取り巻く環境は子供の頃に想像していたものとは違う。しかし、少子高齢化による影響が現実になる社会はどのように変化するのか、アベノミクスなるものは何を作り出すのか、想定しきれない部分はある意味楽しみでもある。  これから未来が始まる自調自考の生徒諸君には、広く世界に目を向けて、自らの道を楽しんで作り上げて貰いたいと思う。今年も皆さんにとって良い年となることを祈念する。




えんじゅ:277号


成果は努力に比例する
副校長 松井



 新年おめでとうございます。  年の初めに努力目標を決める人は多いのですが、その目標達成は何%位でしょうか。  目標を立て、成果の達成度を出すのは難しい。「ま〜いいんじゃないの」程度の評価では、少し満足できない。のであれば目標を、主目標と、そのための小目標が必要です。小目標をいくつか達成しながら主目標に近づくもので、従って、小目標は具体的で評価しやすいものをいくつか準備し、主目標までのステップを築きたい。  ところで近年は、すぐに結果を求めたり、時間をかけたくないとの理由で手作業や手間のかかるものを避ける傾向が強くなっていませんか。勉強も、体力も、努力の積み重ねがよりよい結果を生むことはご存知でしょう。成果は努力に比例するのです。今年も頑張りましょう。





えんじゅ:277号


新年おめでとうございます
中学一学年主任 久保田



 今年は未年です。未の字は本来、未熟の未でこれから育って行く若葉などを表しているそうですが、それはさておき、羊は見た目の通り丸い性格をした動物で、互いに寄り添って群れている姿をよく見かけます。最近人間の世界では個性を大切にということがよく言われますが、集団生活の中で発揮される個性と、集団生活に合わない個性とが区別されずに使われているようです。集団を飛び出すような個性も大切ですが、皆で仲良く生活する中で発揮される個性とは明確に区別したいものです。  今のクラスでの生活もあと三ヶ月。思い出に残るような生活をしていきましょう。二月には合唱祭もあります。本校では数少ないクラス一丸となって行う活動です。一つの集団が団結して行う活動は、よい思い出になると思います。





えんじゅ:277号


情報の海の中で
中学二学年主任 大平



 私が小学生だった数十年前、大雪が降った朝、小学校の先生が自転車で「本日休校」と触れ回ってくれたことがありました。電話のない家も多い時代でしたから当然とはいえ、現代から見るとなんと原始的で時間のかかる対応だったのでしょう。しかし、何か微笑ましい光景でもあります。真っ白な空き地で遊ぶ真っ赤な顔の子供たち。自転車に乗って声をかけて行く先生。「ワーイ!」という歓声。ゆるやかな時間の流れの中に、温かな「何か」がありました。  現代を生きる私たちは、便利さと引き換えに、その「何か」を失くしてしまったように思えてなりません。急速に進歩した現代社会の中で、情報の海を漕ぎ進んで行く諸君が、迷ったり溺れたりしないためにも、その「何か」を見つめ直す時が来ているのではないでしょうか。





えんじゅ:277号


節目に思うこと
中学三学年主任 吉田



 中三は間もなく中学を終えますが、三年間の折々には、考えることが様々ありました。目の輝きで始まる中学生活も、心の幼さや行為の粗雑さが何かと表れます。中三では、変化への自発的な意識から、格段に生活が落ち着きましたが、中学で見える現象は社会事情も反映し、不安の種がなくなることはありません。  現代に生きる私たちに必要な一つは、個としての強さだと思えます。その眼差しに、他者を自分と重ねることができるのか。例えば、思想としての自由は、相手の自由を尊重することにあり、平和は、相手の平和を願うことにあります。しかし、その状態は社会的にもはるかに遠い。  私たちが学校生活で経験する問題は、社会的な課題と重なり、卒業後に、より重く直面します。  苦しさに向き合って乗り越える思考を、意識して耕したいものです。





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平成27年(2015)1月13日改訂