えんじゅ:279号


第30期
卒業式



  平成二十七年三月一日、第三十期生卒業式が田村記念講堂にて挙行され、三四三名の生徒がこの学校を巣立っていった。幸運にも日曜開催となり、我が子の晴れ姿を見届けようと多くの保護者の方が来校し、お世話になった来賓の方も列席して講堂は賑わいを見せた。
 厳粛な雰囲気の中で卒業証書授与が行われ、担任から名前を呼ばれた際の凛とした声には、成長した頼もしさと同時に一抹の淋しさが感じられる。母港から船出する生徒へと校長から餞(はなむけ)の言葉が贈られた後、切磋琢磨し合える仲間と出逢えたこと、その機会を与えてもらったことへの感謝を綴った答辞は、日本語・英語ともに堂々たる態度であり、未来の国際社会を担う若者たちの姿に期待が高まった。 閉式の後は雰囲気も一転。渋幕名物となった、クラスごとに選んだ曲に乗せて、校長先生と握手をしての退場である。様々な想いを抱え、決して平坦ではない道のりを歩んできた生徒たちも、誰もが誇らしげな顔で証書を受け取っていく。学年主任の佐藤先生から花を貰う時、後輩からエールが贈られることも。午後はあいにくの雨となったが、晴れやかな生徒たちの笑顔が印象に残る卒業式であった。





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平成27年(2015)4月8日改訂