えんじゅ:282号  


コラム SGH

 

コラム SGH ⑦


 ドイツ南部のエルマウでG7サミットが開催された。関連校の渋渋の生徒たちが、本会議の1週間前に現地で行われた高校生サミットに参加し、首相官邸でサミット出発前の安倍総理にその成果の報告を行っていた。今回はG8からロシアが外れ理念を共有できたことにより、世界の安定に向けたメッセージは今までより強いものとなった。一方、主要7か国の経済力の世界シェアは低下を続けている。特にグローバリズムとナショナリズムの関係性は、一進一退しながら変遷を重ねているように見える。中国、ロシアの力による領土の現状変更に関し強い懸念が出されたが、両国と国境を接する日本にとっては心配の種といえる。安定のためにお互いの立場が尊重されるような解決策を導き出せないものかと思う。翻って来年のホスト国は日本。つい先日、開催地が伊勢志摩に決定した。伊勢神宮とともに、カキや伊勢海老など地元の食材が盛んに紹介されている。会議を円滑に進め理念を共有する役割の一部を「食」が果たすのであれば面白い。