えんじゅ:291号  


入学式特集

 

中学第三学年  ニュージーランド研修


 “Kia ora!!”(きおら!)  中学二十八期生(参加者二八五 名)のNZホームステイ研修は、今年も三月にワイカト地区(九日~二十三日)、ウェリントン地区(十日~二十四日)に分かれて実施された。言語、文化、考え方の違いを皮膚で捉えた生徒が多く見受けられた。このような経験が、国際理解への一歩となることを願う。  “Ka kite!!”(かきて!)

一年 根本
 ニュージーランドはとても暖かい土地であり、気温はほとんど20℃近くで過ごしやすい国でした。また、ニュージーランドの人たちは、島国のせいか、僕たち外国人に対してとても優しく、安心して日々を過ごすことができました。  なぜこのようなガイドブック的感想を述べたのかというと、今回の原稿の締め切りが明日なのです。  ニュージーランドでは学校が終わってから、つまり三時頃から日の沈む七時までの四時間、ずっと時間を気にせず、伸び伸びと毎日を暮らしていました。それは、日本という時間に追われた社会では到底味わうことのできない異文化の交流だと感じました。  なので、時間に追われずにニュージーランドの良さを伝えたかったです。

一年 中山
 三月十日から二週間。私はNZのウェリントン郊外に位置するSacred Heart Collegeの生徒の家に滞在しました。初めは緊張していましたが、ホストファミリーが温かく迎えてくれたので思っていたより簡単に馴染めました。  滞在中はたくさんのことを経験しました。観光はもちろん、ネットボールやテニスなどのスポーツもその一つです。  そしてそれらを通して文化の交流やディスカッションができ、多くのことが学べました。ホストファミリーとのつながりも大事にしていきながら、学んだことをこれからに活かしていきたいです。
 

SGH シンガポール研修


 三月二十日より七泊九日の日程で、高校一年生五名が参加し、第二回SGHシンガポール研修が実施された。  「食」をテーマにした巡検はエスニックストリート見学に始まり、バイオポリスに研究者となった卒業生を訪問したり、都会の農夫を訪ね、持続可能な発展を目指す試験的な屋内農園などを見学させてもらった。リバーバレー高校でも昨年同様に互いの文化を紹介しあい、充実した学びの場を共有できた。  毎日ホーカーセンターで食事をし、MRTとバスを使って移動したが、多民族国家の魅力に直に触れることができた研修となった。
 

コラムSGH13


 スーパーグローバルハイスクールの取り組みも今年度で三年目となりました。食をテーマに交渉力の育成を図るプログラムも形が出来上がりつつあり、その成果も着々と出て来ています。コミュニケーション力を鍛え、将来の活躍の場を世界に求めていく礎になることを期待しています。  今年は日本で伊勢志摩サミットが開催され、世界の主要国の首脳が集まります。オバマ大統領の広島訪問が取り上げられていますが、実現すれば歴史的な出来事になるでしょう。グローバル化が進み、世界で起きていることがすぐに世界中に情報発信される時代になっていますが、実際に会って話をすることの意義は衰えていません。熊本で起きた地震も、ニュースで流れているものと、実際にそこで見るものとは大きな違いがあるでしょう。  本校のSGHプログラムでも今年度、九月にラッフルズ他、複数の学校の生徒を交え、国際ミニフォーラムを実施する予定です。直接会ってコミュニケーションを取ることの出来る貴重な機会として楽しみにしています。