えんじゅ:118号

中学1日研修


中一野田研修

天侯には恵まれなかったが、中一野田研修は実り多きものとなった。見学 地は例年の「上花輸歴史館」「もの知りしょうゆ館」に、今年から見学が 許された「御用蔵」が加わった。現在も宮内庁に献上しているという古く からの醤油造りに、生徒達は感嘆の声を上げていた。

現地集合、現地解散も時間通りにでき、初めての研修は、とどこおりなく 無事に終了した。

野田研修委員長
一年五組 村山

  「ガタン。」着いた。野田市駅に来るのは初めてだ。初めての現地集合。
  改札口から出て、外に出てみると、建物だらけ。そのほとんどが工場だ。 空を見上げると、うす黒い煙が風にのって流れている。
  それから、集合場所へ行く。「もの知りしょうゆ館」を探した。これは、 えんとつのところに、キッコーマンの「萬」のマークがあったので、意外と すぐ分かった。
  友達と一緒にそこに向かうまでは、ずっと道路沿いを歩いて行く。
  「ブロロロロロー。」
時々、こんな音がして、大型トラックが来る。 さすがに工場が多いだけあって、大きなトラックがたくさん走っていた。

  初めての研修の一番の課題は何といっても現地集合。一時間通りにちゃんと 着けるだろうか。)不安がずっとつきまとう。
  やっと「ようこそ、キッコーマンもの知りしょうゆ館へ」という看板のある 門へ着いた。もう中には数人が到着していた。
  友達の顔を見たとき、現地集合がうまくできたことがわかり心から安心 した。


中二鎌倉研修

雨中の鎌倉研修
鎌倉は朝から雨が降り続いていた。円覚寺の境内前には班員の姿を探す 生徒たちの傘の列が並んだ。「山道を歩く生徒たちは大丈夫だろうか、 昼食場所はうまく確保できるだろうか…」ふと不安がよぎる。

研修のポイントにおいた班行動は、悪条件の中でも最後まで健闘した班も あれば、お互いの気持ちが通じ合わずに難渋を余儀なくされた班もあった。 成功の喜びをわかちあうのも研修であり、失敗から「何か」を学びとる事に も研修の意味があろう。秋の木曽へ向けて更なる成長を遂げていきたい。

鎌倉研修委員長
二年五組  南  

  去る五月二十九日、今回の鎌倉研修は、梅雨入り前にもかかわらず、生憎の 雨の中で行われた。

  僕達研修委員は、四月から今回の研修を成功させたい一心で、努カを重ねて きた。そして各班が事前に念入りに計画をたて、それぞれのテーマに従って 行動することになっていた。しかし何が起こるか分からないのが当日と いうもの、大成功した班もあれば、様々なハプニングに悩まされた班も あったようだ。
  実際に僕自身、一つの歯車が狂ってしまってから次々と思っても見なかった 方向に物事が進んでしまうということを身を持って体験した。
  念入りに計画した上でのハプニングは仕方の無いことだと思う。しかし 大切なのは、そのようなハプニングが起きた時の対応であろう。一人一人 が的確な判断力を身につけ、冷静に行動することが大切だと痛感した。

  ところで雨にはいろいろと噛まされたが、雨の鎌倉は、周囲の緑と調和して 独特の風情をつくり出していた。咲き始めたばかりの明月院の紫陽花は 時折見せる日差しに反射して鮮やかな色彩に輝いていたし、静まり返った 境内に響く雨の昔にも新鮮な感動があった。

  最後になるが、十月の 木曽研修につなげていきたいこととしては、予期せぬ事態が起こった場合を 想定しての準傭をすること、また一人一人に現地のことをよく知ってもらう ことだと思う。次回の研修の成功を祈りながら、以上を鎌倉研修の報告と したいと思う。


えんじゅ表紙へ

学校表紙(もくじ)へ


平成10年(1998)6月26日改訂。