えんじゅ:119号

中学生徒会近況


生徒総会

六月十七日、十年度総会が行われた。議長団の円滑な進行で定刻を待たずに 終了したが、例年に違わず、反省の余地も残る。

生活改善を目標に現在審議中の諸問題について中央委員会から中間報告が なされた。休み時間の体育館利用・購買で扱う食料品のメニュー増加の 二点について改善を求めていくという内容であつたが、身近なところ、 あるいはできるところから主体的な取り組みがなされるという点で評価 できるだろう。

順序が前後するが、この委員会報告に先立って同好会活動報告があった。 演劇同好会・室内楽同好会の二団体は部活動への昇格条件をすべて満たし、 今総会で部昇格申請が出されていた。しかし、採決の結果、これが否決 されてしまった。特に明確な反対理由もなく、中には、部増設による部費 減額を心配するという利已的なものまでも。では会員の良識に任せてと 入った採決だったが、頑張る仲間を応援しようという心の動きは乏しく、 むしろやじ馬的に結果を楽しもうという意地の悪い視点もあって結末は 悲劇的であった。「もの言わぬ悪意」「多数決の危険性」といった 印象を払拭し難い。おそらくは、自分が挙手しなくても可決されるだろう という票読みだったのだろうが…。執行部も責任を感じてもらいたい 一場面だった。


後期役員選挙

《ヤマト轟沈》
近ごろ選挙管理委員会が燃えている。「選管ヤマト」と題された委員会 広報紙は第十ニ号をもってその役割を終え、深海底へと沈んでいった。 読み物として工夫され、投票日に向けて徐々に意識を高めていこうとい うねらいが見事。呼応した立候補者は多く、ほとんどの役職が決選投票と なった。

《立ち会い演説会》
二十四日七限の立ち会い演説会となった。立候補者・推薦人のそれぞれが 個性を発揮してのパフォーマンス。票の行く方を確実に左右したという点 ではたいへんな活況であったのは間違いない。ただし、欲を言えば政策と までは言わないまでも、「当選の暁に」もう少し具体的な生徒会像を描き たい。演説内容に大差なく、印象度(いわゆる「ウケ」)の勝負。だから 役職歴任の現役候橘があっさり落選というような現実も生む、が、この 指摘は立侯補者よりは、当選した新執行部に向けられるべきものであろう。 存在感ある執行部、姿が見えることで一般会員が意見を言える、そうなって こその活性化ではなかろうか。

新役員諸君に期待がかかる。

《新役員》

会長袋井(3−2)
副会長永田(3−1)
杉山(2−1)
書記 山口  (1−4)
鈴木(1−3)
会計 久保  (2−4)
南    (2−5)
会計監査 布施(1−4)
竹下  (1−1)

《会長よりひとこと》
再び会長を務めることになりました。生徒会に三年間携わってきましたが、 変わらないことが一つあります。それは生徒の生徒会への興味です。興昧を 持ってくれる人はあまり多くはありません。生徒が興昧を持つ生徒会を つくること。これが生徒会の目標です。実践します。


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平成10年(1998)7月18日改訂。