シンガポール教育省企画局長フール・リー・チェンさんを団長とする、
国立学校長など9名の教育関係者訪日団が、日本の教育制度の研究のため、
1月22日〜24日、来日し、23日、午後1時〜3時、本校を訪問しま
した。
一行は、「シンキング・スクール」(考える学校)をキャッチフレーズ
とする教育改革の参考にするためにと、本校の教育の現場を熱心に見学し、
田村校長をはじめ関係の先生たちと懇談を行いました。
授業の見学では、田村校長先生の案内で、盛口先生の高2化学実験、笹
川先生の高1数学コンピュータ、リヤドン先生、マッケンジー先生の高1
帰国生の英語、東谷先生の中1理科実験、大平先生、新納先生の中2の表
現「百人一首大会」などを見て回り、生徒や先生にいろんな質問をしてい
ました。
この後の懇談会では、本校の自調自考の教育の現状を中心に、校外学習
時の現地集合・解散、ノー・チャイム授業、高校での「自調自考」論文の
作成、学生科学賞受賞などに見られる生徒の自主的な学習研究活動、帰国
生教育などが話題となりました。
また、教育システムでは、中高6ヵ年の校長講話シラパスと学習シラパ
スが大きな関心を呼んでいました。
最後の挨拶で団長のフール・リー・チエンさんは、各学年毎の目標を設
定し、生徒に多様な資料を示しつつ、豊かな人間性を育てている校長講話、
生徒の考える力を育てる、様々な工夫をした授業の展開、進化する科学や
情報化社会に対応した教育、日本の古典百人一首を大会の形で学習に取り
入れている授業風景などに強い印象を受けたので、今後の教育改革の参考
にしたいと述べていました。
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