えんじゅ:133号

シンガポール教育使節団来校

2月23日


 シンガポール教育省企画局長フール・リー・チェンさんを団長とする、 国立学校長など9名の教育関係者訪日団が、日本の教育制度の研究のため、 1月22日〜24日、来日し、23日、午後1時〜3時、本校を訪問しま した。

 一行は、「シンキング・スクール」(考える学校)をキャッチフレーズ とする教育改革の参考にするためにと、本校の教育の現場を熱心に見学し、 田村校長をはじめ関係の先生たちと懇談を行いました。

 授業の見学では、田村校長先生の案内で、盛口先生の高2化学実験、笹 川先生の高1数学コンピュータ、リヤドン先生、マッケンジー先生の高1 帰国生の英語、東谷先生の中1理科実験、大平先生、新納先生の中2の表 現「百人一首大会」などを見て回り、生徒や先生にいろんな質問をしてい ました。

 この後の懇談会では、本校の自調自考の教育の現状を中心に、校外学習 時の現地集合・解散、ノー・チャイム授業、高校での「自調自考」論文の 作成、学生科学賞受賞などに見られる生徒の自主的な学習研究活動、帰国 生教育などが話題となりました。

 また、教育システムでは、中高6ヵ年の校長講話シラパスと学習シラパ スが大きな関心を呼んでいました。

 最後の挨拶で団長のフール・リー・チエンさんは、各学年毎の目標を設 定し、生徒に多様な資料を示しつつ、豊かな人間性を育てている校長講話、 生徒の考える力を育てる、様々な工夫をした授業の展開、進化する科学や 情報化社会に対応した教育、日本の古典百人一首を大会の形で学習に取り 入れている授業風景などに強い印象を受けたので、今後の教育改革の参考 にしたいと述べていました。


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平成12年(2000) 3月22日改訂