えんじゅ:134号
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初の女性講師として今井通子先生をお迎えした本年度の開校記念講演会 は、保護者の方の出席も200名を超え、開演前から熱気に包まれていた。 講演は、まず人間の赤ん坊の五感の発達段階の話から始まった。今井先 生独特のハキハキした口調で、大人になるということの意味までを医師の 立場からわかりやすく説明して下さった。
講演の半ばで「心理テスト」が行われた。紙面の都合で詳細は記せない が、講演終了後には生徒達のみならず職員室でも話題になったほど興味深 いものであった。
さらに話題は人間の脳へと移った。脳の仕組みをコンピュータに例え、
いくらでも上書きが可能なこと、記憶は絶対に消失しないこと、そして、
脳には目標達成を楽しむ性質があり、1つの目標が達成されるとすぐに
次の新しい目標を探すことなどを、ご自身の経験を踏まえてお話になった。
様々なことにチャレンジしながらこれからの時代を生きて行く生徒達へ
の励ましの意味も含まれていたのかも知れない。
最後に、ユニークなアドバイスをしてくださった。青春時代は頭の中 がゴチャゴチャでかまわない。むしろその方が正常で、成長するにつれ て整理されていくものである。疑問はいずれ解決されると信じて生きて ほしい、というものである。この話は思春期真っ只中の生徒達にとって、 目からウロコの落ちる思いであったにちがいない。 |
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