生み出される想像力 3−4 藤本
突然、聞きなれない単語がいくつも耳に入ってきた。「プリ
オン」「スクレーピー型」「タンパク質粒子」などなど。みなさ
んはぱっと頭に浮かんでくるだろうか。私には1つ1つが謎だ
った。けれど、頑張って説明を聞いていくうちに謎は次から次
へと解けていった。それのおもしろさと楽しさといったら一言
では表せない。
「世界の違う人」と考えていた人々も結局本質的に私達と変
わらず、謎を謎のままにしたくないという思いが、謎が1つ1
つ解けてゆくことに対して喜びを感じる心が強いだけなのでは
ないかと思えた。
「偉大な発見をしたい」と思う心ではなく「謎を解きたい」
と思う心から、偉大な発見は生まれるのだと思う。そして、そ
れを生みだすのはその人の好奇心、想像力、独創性らしい。そ
れならば誰もがチャンスを持っているのだろう。そして、その
チャンスを活かすも殺すもその人次第なのだろう。
想像力――。どこから生まれ、どう成長していくのか。こんな
こと考えたことがあるだろうか。実は想像力とは生み出されるも
のだと知っていただろうか。私には「生み出される」という言
葉が意外でしょうがなかった。
想像力は学ぶことから巡り巡
って生まれるものらしい。「学ぶだけでは分別カは生まれても
想像力は生み出されない。が、その分別力がもとになり自主・
自律性から想像力が生み出される。」という言葉について深く
考えると、とても大きな意味を持っていると思う。学校に行く
意味、考え自分ですることの意味を短く、けれどとても力強く
表しているのではないか。1人では学べないだろう。必ず誰か
の助けがいる。先生、友達……。成長するためには、先生を
頼り、助けてもらっていいのだと思う。ただし任せっきりでは
なく自分でやることも大切なのだ。
想像力を大きくすばらしいものにするチャンスは誰ももって
いるのだから、それを逃がす手はないだろう。このチャンスは
自分の大きな成長にも、偉大な発見にも繋がる第一歩。自分に
あたえられた能力・才能を、チャンスを、大切にしてはどうか
と思えた。
江崎先生に質問する2年D組田中君
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