えんじゅ:158号
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![]() 開かれた学校を目標に、年2回春と秋に行っている恒例行事がこの秋は10月下旬から11月下旬まで 8地区にて開催され全てが終了しました。 懇談会は各地区ごとに校長が出席し、資料をお持ちして共通の話をいたしました。皆様には熱心に耳を 傾けていただき、後半は皆様からの様々なご意見、ご要望をお伺いし、今後の本校教育を充実していく参考とさせて いただきました。 学校の近況としては、(1)11月、本校の中・高生が参加し、早稲田大学の大隈講堂で行われたノーベル賞受賞者を 囲む「科学フォーラム東京」の報告。(2)本校卒業生のテニスに夢をかける寺地貴弘君と「日本さくらの女王」の 浅野玲子さんの2人の活躍について。(3)今夏、東京工業大学で開催された「スーパーコンピュータコンテスト」に 出場した本校生徒の活躍。(4)高2中国研修旅行の現地情報と校長訪中時の出来事。(5)バリアフリーについて。 以上を主な項目としてご報告しました。 21世紀の教育は時代の変化に合わせて変わろうとしています。現行の、わが国の6・3・3・4制 教育システムは、戦後、義務教育の知識を一律に課し、国を豊かにするために作られましたが、豊かな社会になった今、 一人ひとりの生涯に視点を置いた教育に変わりました。そのためには人生の座標軸として「教養教育」を真剣に 考えなければなりません。一生の中で最も成長する時期の中・高生では、「自主性」、「勤勉性」 の発達課題をクリアして、その基盤の上で「アイデンティティ」を見つけなければなりません。 自分らしさを形成していくには「教養教育」は非常に大事になります。 近い将来、新しい時代が要請する6・6・6制が増えてきます。大学改革では、リベラルアーツ型の 教養を身につけてから専門分野を学ぶようになり、大学卒業後は、ロースクール、ビジネススクール、 メディカルスクールなどの専門教育が用意され、傾向として教育の期間は長くなってきます。 価値観の混迷する難しい時代こそ「何のために生きるのか」を考え、アイデンティティを確立して、 学習意欲や論理的思考をしっかり身につけ、「自分で考え、判断する力」を養うことがますます重要に なります。 最後に、親子の共通の話題を持つ機会として学校の様々な行事にぜひご参加くださいますようお願い いたします。
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平成15年(2003) 1月 7日改訂