えんじゅ:169号

平成十五年度
後期地区別保護者懇談会
報告


 昨年、十月中旬から秋も深ま る十一月下旬にわたり八地沐別 日程の懇談会の総てが終了いた しました。行楽の季節の開催に もかかわらず、多数の保護者の 皆様にご参加いただき心より感 謝申しあげます。

 すでに二学期末、別途報告書 で詳細をお知らせしていますの で、ここでは補足としてご報告 申し上げます。

 まず、本校では年度に春と夏 の二回、教職員の研佗会を行な っています。昨年夏の研佗会の 冒頭、校長が学校の経営方針や 教育覿などを講習しました。そ の時の資料「中等教育とは」を 抜粋してお配りました。「米国調 査結果概要」 の資料は昨年七 月、文科省の依頼により校長が 米国のチャータースクールの実 態を視察してきた報七口の一郎に なります。「教育基本法の改正に ついて」 は現行の教育基本法が 大切なことに触れていないこと について、中教審委員として問 題提起した文章です。資料に目 を通し「家族愛」 「国を愛する 心」「公共心」など、子どもたち のアイデンティティー形成につ ながる法改正について、ご関心 を寄せていただければと思いま す。

 さて、人間は一生、自立して いく存⊥牡であり、中高生は子ど もから大人へと自立していく年 代です。依存心がどんどん減り、 自立しようと葛藤を繰り返し精 神的に戌一反発達していきます。 (反抗期は自立をうながす過程で はすごく大事なことです)

 そこで友人を鏡に自分を映し、 自分の個性を見いだし、集団生 活のなかで社会性を身につけて いきます。そのうえでアイデン ティティーを確立して自立が固 まってきた時、その人の人生が 始まります。

 毎回、「アイデンティティー」 については話の要においていま す。それは生徒たちが一生で一 番大事な時期の大半を学校で過 ごし、青年期のアイデンティテ ィーの確立が重要な課逝だから です。

 親の手を離れ独立した人格と して自信をもって自分で将来を 決めていくことが重要です。親 としては子ビもの自己教育をも っと信頼し、見守ることも大切 です。学校は生徒の将来ために 何をなすべきかを考え教育活動 を通して後押ししていきます。

 今、学校教育の同定した仕組 みに変化が起きています。特に 義務教育は大きく変わろうとし ています。中教審の幼児教毒H部 会では 「五歳児義務教育化」が 検討されています。また、大学 検定資格試験が廃止され、「高校 卒業資格試験」が導入されます。 (両審議については校長が委員長 を努めています)

 じきに来年度春の地区懇が始 まります。学校と保護者の信頼 関係を築くためにも、皆様のご 参加をお待ちしています。

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平成16年(2004) 5月10日改訂