えんじゅ:180号
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受験大学の集中が近年さらに加速するなか、二〇〇五年入試の幕が開いた。まず、大学入試の通過儀式ともいえる センター試験が一月中旬に実施され、結果から判断すると受験した生徒は概ね順当に乗り切ったようだ。 特に顕著だったのは、得点率が八割を超した生徒がデータ登録者の過半数いたことだ。 センター試験で優位に立つと、二次試験までの一ヶ月間が特に現役生の場合には有効に作用する。というのは、 精神的に多くの生徒が不安を抱えることなく、三十数日間二次対策に打ち込める条件が整うからである。 卒業生の多くが異口同音に、「現役生はセンター試験後も伸びる」とよく言うが、それは受験を経験した生徒の実感なのだろう。 もちろんその実感が、センター試験結果と受験大学の合格結果に起因していることは容易に察しがつく。 先に触れた受験大学の集中について調べてみると、受験者数が三十名を超える私立大学は、多い順に三二六名の早稲田から始まり、 慶應義塾、東京理科、上智、立教、明治の順で、七番目の中央で二十八名となる。 一方、十名を超える受験者数を持つ国公立大学は、東京の六四名から始まり、千葉、一橋、東京工業、京都の順となる。ここに 挙がる大学はいずれも難関大学にグループ化される大学が多い。開校二十年で生徒の受験校がこうなったことが、「渋幕の奇跡」 と注目され続ける所以なのだろう。 さて、その現役生の受験結果であるが、国公立前期日程結果発表後の三月二十五日現在で、東京(二十七)、千葉(十四)、 一橋(十一)、早稲田(百三十二)、慶應義塾(六十八)、といったところである。詳細については、最終頁の一覧表を参照 していただきたい。 今春卒業の二十期生は、幸運にもノーベル文学賞の大江先生と二年間接点を持つ機会があったり、サービスの影響で中国修学旅行 が中止になったりといった具合に多学年と異なりイレギュラーな事に多々遭遇する学年であった。にもかかわらず、何事に対しても 素直に、そして前向きに取り組む生徒が非常に多く、最後の高校三年での追い込みは凄まじいものがあった。その努力が結果に よく反映されている。 「努力は結果を裏切らない」ことを、きちんと証明してくれた形となった。後に残したこの財産(歴史)は、とても尊く、重く、 価値のあるものだ。 後輩諸君たちは、先輩のその姿を見ていたのだ。自らの高い目標に怖じ気づくことなく、勇気と自信を持ち、最後まで挑戦 し続けて欲しい。それができた時、きっと扉は開く。 |
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平成17年(2005)4月11日改訂