第 二十一 期生、三三五 名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。受験や進学準備などで忙しい中での卒業式ですが、この新たな門出の日を、六 年または三年間の記憶を胸に、穏やかに清々しい気持ちで迎えて欲しいと思います。
ここに在校生・職員一同の餞の意をこめて卒業式特集をお届けします。
君に贈る言葉、おめでとう″ともうーつ
他者の痛みを心に抱ける人間≠ヨ
副校長 和田
昨年 一二 月 二九 日、自宅の部屋を清掃中、椅子に上ってダンボールの空箱を押入れの最上段に納めようと右手を伸ばした瞬間、椅子が倒れ、予想外の衝撃を背骨に垂直に受けた。言葉も出ない、今までに味わったことの無い痛苦で全身が包まれた。我慢しきれなくなって元旦、医師を訪ねて『第一腰痛圧迫骨折』と診断され、絶対安静を命じられ、依頼今日も治療を続けている。
何一つ、自力でできない状態から、漸くひとりで歩けるようになるまでに、家族を始め、校長先生を始め多くの先生方、友人、知人、そして顔も見えない数えきれない多くの他者や、地上の万物によって、生かされていることを、八十路を越えて、他律の要を掴むことができた。仏師が千手観音菩薩を作り出したことも、我が身に与えられた痛苦で心の底から分った気がする。
夢と希望に膨らんだ君の胸には、私の贈る言葉は、共通軸として立てにくいと思いつつ、あえてこの言葉を贈る。祈自尊
「卒業生に贈る言葉」
副校長 田村
二十一期生の皆さん、ご卒業おめでとう。本校を離れ、新しい環境に身を投じる諸君に、お祝いの言葉を贈る。卒業に当たり、夫々大きな目標や夢があると思うが、是非志を高くその目標や夢に向かう気持ちを大切にして貰いたいと思う。最近頓に「格差社会」という言葉を耳にすることが多い。日本における所得格差が広がりつつあることに対する漠然とした不安感の表れではないかと感じるが、拝金主義に動じることのない強さを磨いて欲しい。人生を送る上で、お金が全てではない価値観を磨くことが今こそ重要ではないかと思う。社会を構成する人間は、その姿勢について、道義的に社会的責任を求められることを意識すべきである。渋幕生として、惑わされない心をしっかりと持って、これからの人生を歩んで貰いたい。これから迎える「格差社会」を、志高く生き抜くことを期待する。これからの皆さんの前の広がる人生が実り多きものとなるよう祈る。
芽吹きを観て
教頭 星合
卒業おめでとうございます。人生で一番大切な芽生えの時をこの学舎で迎え、そして学園の隅々にまで漂いながら活力を吸収させ芽吹く努力をして来た日々、豊かな教養の芽は?温かい心情の芽は?君達の根底にある人生観の芽は?どんな芽吹き方をしたいのでしょうか?将来いかなる分野に進まれようと微動だにしない力は君達の肌にしっかりと染み込んでいるはずです。味わいのある人間の芽が萌え出るのはこれからです。明日の更なる大きな芽吹きと喜びへの新しい出発は決意と快い緊張につながっている事を想像します。さて、諸君が活躍する頃には人の世も今より更に複雑化するでしょうが「自調自考」の渋幕精神を礎に時の瞬間を自分に正直に生きながら自分の内に秘められた才能を仕事を通して完成させていって下さい。そして世界の人々の幸福と発展に貢献できる人物に大成されるように切望しております。
おげんきで!!
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