えんじゅ:197号


「新たな気持ちを大切に」

高校教頭 小河



 新しい年が始まった。「一年の計は元旦にあり」と言われる。 この意味は、今年をどんな年にし、大晦日を迎えるのかは、元旦に考えた ことを実行できたかによる、ということである。
 元旦に、君たちが何を思い、どんな目標を定めたかは、様々だろうが、 肝心なのは行動に移すことだ。目標に近づく速さは違っても、 やり続けることで必ず到達できる。できるだけ最短で近づくには、 途中で目標と現在自分がいる位置を再確認することだ。知恵が 働く人なら容易気づくことだろ。
 高校生は、精神的な自立を終え、卒業を迎える。経済的な自立は 現実的には難しいので、君たちの未来に投資してくれる両親に、 感謝の気持ちを常に持っていて欲しい。根分けをされた植物は、 自分の土で咲く。自立し、自分の力で未来を拓け。    



「文明と手紙」

中学教頭 田村



 明けましておめでとうございます。賀状の整理済みましたか。 昔、吉田健一という人が「文明の高さとは、友人から来る手紙の 質だ」と言ってます。面白い手紙が沢山来るならば、本を読まなく ても良い。面白い手紙が途絶えた時、友人の手紙のように読める本は 名著だ、とも言っております。何故なら、面白い手紙を書ける良 質な友人が多いということは、りっぱな社会が在る証拠だという理由です。
 メールという光速の手紙の発明で、日本中の老若男女が沢山の手紙を 書くようになりました。そして、その中には文明の水準を引き 下けるような迷惑メールというものも多数発生してしまいました。 皆さんは今まさに、現代文明の中に生きています。質の高いメール を創ることによって良い友人たり得る、良い社会たり得ることを知って下さい。    



−人間力の発揮−

高校一学年主任 添田



 陸上競技の高野進氏が言うには、人が早く走れるか否かは、早く走る意識(心)が あるかどうかによるらしい。もちろん肉体的に高い水準に鍛え上げられた選手の 話ではあるが、体をコントロールするのは心であって、それが弱ければ素晴らしい力 があっても発揮できないというのである。根性を云々する精神論ではない。体を巧みに制御する心、これを育てる科学 の話なのである。この心を創るには、多様な知性に触れ、それに本人が反応し、 意識して身につけていくことが重要だと高野氏は言う。
 ところで、これから、君たちの勉強はますます拍車がかかるであろう。 それは必要なことだが、その中で自分自身を制御する心、学んだことを、生かせる心を見せて欲しい。 すべての力、人間力の発揮を今年は君たちに期待するところである。  



−選択のときに(そのU)−

高校二学年主任 藤井



 高二の諸君たちも、いよいよ最終学年を迎える年となった。 昨年の今頃、文理・科目の選択を行い、あれから一年。そして、今度は高三の科目、受験する大学と選択が続く。
 「選択を迫られる」という感覚を持つ人もいるだろう。もう少しゆっくり時が流れれば、と思うが…。 確かに「迫られる」と思うと、不自由に感じる。いっそのこと、選択の余地がない方が楽かも知れない。 選択できるということは、自由の証ではあるが、自由というのも、なかなか不自由である。 誰もが最も善い選択を望み、悩む。それは、人がより善く生きようとするための試練なのかも知れない。
 いまその善し悪しは判らないが、自分を信じ、自分で選択するしかない。
 互いにまだまだ試練は続く。選択の余地が無くなる時まで。  



−新しい出発に向けて−

高校三学年主任 八田



 この春、高校三年生は卒業を迎える。中学のときは、まだまだ自立しているとはいえない集団であり、 幼さが目立った学年だった。変化の激しい社会に出て行くためには、まず、自立すること。 自らの考えをもち、積極的に行動できる人間が求められる。「骨太になって社会に飛び立って欲しい」と願った。
 時はあっという間に流れた。学校生活の様々な場面や友人との関わりを通して着々と成長する二十二期生の姿があった。
 人と人との出会いは、人生に感動を与え、自分の足らないところを補い、人生を豊かにしてくれる。 これからも是非、人との出会いを大切にして、大きく成長して欲しい。 君達は、社会で要求される素晴らしい資質や能力を持っている。自身をもって、初志貫徹し、新しい世界へと旅立ってほしい。  

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平成19年(2007)1月17日改訂