えんじゅ:198号


第22期生 祝卒業

平成19年3月1日



 高等学校第二十二期生全九ク ラス (内、付属中学校十六期生 七クラス)が三月一日をもって卒 業する。
 青春における三年間は、ときに 苦難の連続でもあっただろうし、 砂を噛むような日々を過ごしたこ ともあったかもしれない。あるい は、友と過ごした日々の中で、共 に涙し、喜びを分かち合ったこと もあっただろう。
 いずれにせよ、それらの日々を、 かけがえのないものだったと感じ られるときも、いつか必ず来るは ずだし、そうであってほしいと思 う。そして、いつの日か、この渋 谷幕張高校で再会のときを迎えよ うではないか。
 春の訪れの中、別れのときを迎 えた今日、名残は尽きないけれ ど、最後に、はなむけの言葉を贈 りたい。
 高等学校副校長の田村先生 と、同じく高等学校副校長の星合 先生、そして、六年間学年主 任を務められた八田先生よ り、お言葉を頂いた。卒業生の皆 に届けよう。
   



「卒業生に贈る言葉」

副校長 田村



 二十二期生の皆さん、ご卒業お めでとう。本校を離れ、新しい環境 に身を投じる諸君に、お祝いの言葉 を贈る。卒業に当たり、夫々大き な目標や夢があると思うが、是非志 を高くその目標や夢に向かう気持ち を大切にして貰いたいと思う。最近 頓に「格差社会」という言葉を耳 にすることが多い。日本における所 得格差が広がりつつあることに対す る漠然とした不安感の表れではない かと感じるが、拝金主義に動じるこ とのない強さを磨いて欲しい。人生 を送る上で、お金が全てではない価 値観を磨くことが今こそ重要ではな いかと思う。社会を構成する人間 は、その姿勢について、道義的に社 会的責任を求められることを意織す べきである。渋幕生として、惑わさ れない心をしっかりと持って、これ からの人生を歩んで貰いたい。これ から迎える「格差社会」を、志高 く生き抜くことを期待する。これか らの皆さんの前の広がる人生が実り 多きものとなるよう祈る。  



自信を持って進んでください

副校長 星合



 おめでとう!!あっという間の 日々でしたね。これからの人生は 長く、いつも順風満帆とはいきま せん。苦しいことも多いでしょう。 そんなときに母校を思い出してく ださい。苦しい時には校歌を口ず さめば、言い知れぬ力が湧いてく るはずです。君達が校訓である 「自調自考」を座右の銘とするな らば、道は自ら君達の前に開ける でしょう。その道を行けば必ず栄 光があります。自信を持って進ん でください。
 卒業文集にも書きましたが、自 ら鍛えた渋谷幕張での日々を土台 にしての、これからの君達の「時」 は、まさに輝こうとしている。磨 きをかけるか、かけないかは君達 自身に任されているのです。くれ ぐれもお元気で!!  



「未来の自分を信じて」

高校教頭 小河



  二十二期生のみなさん、卒業お めでとうございます。渋谷幕張で の生活でどんな収穫がありました か。受験結果だけが強調される時 期ですが、夢が叶わなかった人は こう考えよう。今の自分を客観視 できる謙虚さ、未来の自分を信じ る勇気、実行する強い意志さえあ れば、君たちの未来は自ずと開け ると。
 「中高時代の友は生涯の宝物」 と卒業生はよく口にします。地方 出の私は、大学時代の友人を大切 にしています。特にサークルで四 学年にまたがる師弟関係四人の年 齢が、ある期間だけ同じになる仲 間がいます。二十年以上、年一回 の再会が続いています。違う世界 で仕事を持つ彼らとの時間はとて も新鮮で、有意義です。友を、人 とのつながりをどうか大切に。  

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平成19年(2007)3月6日改訂