えんじゅ:198号


中学二年
スキー講習会

        



 昨年十二月二十三日から二十 六日にかけて、志賀高原にてス キー講習が行われた。
 暖冬で雪不足が心配された が、前日に降雪があったよう で、峰々は一面の銀世界となっ ており、生徒たちは思う存分、 スキーを楽しむことができた。
 生徒のほとんどは初心者か初 級者であり、初めは勝手に滑っ てゆく板に振り回されて、立っ ているのが精一杯である。皆講 師の教えに真剣に耳を傾け、緊 張感に満ちた表情で少しずつ滑 り降りていた。だがそこは成長 の早い若人たち。日に日に笑顔 が見られるようになり、最終日 には軽やかに連なって滑走する 姿に、生徒たちが過ごした充実 した時間の成果を見た。

フリー滑走
     中学二年 菅野

 スキー講習四日目。今日は待 ちに待ったフリー滑走の日。だ が天気はそれまでと違ってかな り雪が降っていた。ここ数年、 全く「降っている雪」を見たこ とがなかったので、すごく新鮮 な感じがした。
 フリー滑走の時間になり、早 速リフトに乗って上に向かった。 当然雪が降っているので、体中 に雪がふりかかってくる。溶け た雪で濡れて冷たくなった顔に 耐えながら上がっていった。
 リフトを降りると、雪で下の 方は全く見えなかった。「こん なに雪が降ってて本当に大丈夫 なのか」という不安を抱えなが ら滑り出したが、その不安は一 瞬で吹っ飛んだ。あとは勢いに 任せてどんどん滑っていった。
 フリー滑走が終わって、ホテ ルに戻ってスキーウエアを脱ぐ とびしょびしょになっていた。
 この四日間の中で、今日が一 番楽しくて疲れた一日だった。

スキー講習会に行って
     中学二年 大谷

 一年の頃から楽しみにしてい たスキー講習。スキーは初心者 というわけではなかったが、か なり久しぶりだったので緊張し ていた。だが一から教えてくれ、 三日間かけてパラレルターンの コツもしっかり身につけられた と思う。最終日には始めの頃よ りも見違える程上手くなったの ではないかと、思った程だった。
 私にとってこの四日間はとて も有意義なものとなり、今でも はっきりと覚えている。スキー を上手く滑るコツだけでなく、 リフトから見えた白く光って連 らなる山々や滑った時にスキー の板がガリガリとたてる音やあ の肌寒い風を顔で受ける感じも 残っている。
 それ程楽しく、たくさんの想 い出が出来た。四日間が一瞬で 過ぎた感じだった。
 




日本学生科学賞





盛口先生、指導教諭賞を受賞

 盛口先生は一九五○年以来、 五十年以上にわたり教壇に立ち、 生徒に「化学」の面白さを教え続 けている。本校では、一九八八年 より非常勤講師として勤務するか たわら、化学部の顧問として指導 にあたっている。一九九八年には 日本化学会化学教育有功賞を受 賞し、さらに本年、長年の指導を 評価されて日本学生科学賞指導 教諭賞に選ばれた。
 先生は指導の中で、生徒が身 近に使える器具を用いて研究する ことにこだわり、人工ダイヤモン ドの合成、空気中の微量元素ア ルゴンの抽出、備長炭からのアミ ノ酸合成など、数えきれないほど の興味深い多くのテーマを発掘 し、手がけてきた。研究を進める にあたっては、難しい話や説明を せずに生徒と同じ目線で話し合 う。実験装置も堅苦しいものは使 わずにべットボトルやカップ麺の 容器などと私たちが驚くようなも のを使い、いとも簡単に難しい実 験を成し遂げてしまう。そんな先 生だからこそ、生徒と共に数多く の研究成果をあげ、この賞を受賞 したということだろう。


高校三年中西、入選二等

 本校化学部では、「生命誕生の 起源」というテーマの研究を続 けてきた。この研究は、高校で 「ミラーの実験」を再現したいと いう素朴な願望に始まった。今 回入選した研究論文は本研究の 三代目にあたる。これまでの研 究で、ミラーのような大がかりな 装置を使用せずとも、メタノー ルとアンモニアがあれば高校の実 験室にある器具で容易にアミノ 酸が合成できることが分かってい たが、生成する量は微量であった。
 今回の研究は、アミノ酸の生 成量の増加を目指したものであ ったが、思い通りの成果が得ら れず、方向転換して、アミノ酸 源をメタノール以外のものに求め た。これが本研究の転機となり、 アセトンからでもアミノ酸が合成 できることが分かった。様々な試 行錯誤の末、二酸化炭素や備長 炭からのアミノ酸合成に成功し、 原始地球における物質の進化モ デルを提唱するに至った。さらに は、ギ酸アンモニウムなどの別経 路でのアミノ酸化や研究当初の 目標であったアミノ酸の大量合 成にも成功した。
 

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平成19年(2007)3月6日改訂