「槐祭」が終了し、校内の熱気
と集中が収まり、一転静かな二
学期の学校生活に戻った。
今年の塊祭テーマ 「Re:祭
来る」。二日間で来校者数約
一万二千人は史上最高であり、
学校への期待の大きさを示すものと
して、私達関係者一同一層気の締ま
る思いを強くしている。'76年進化
生物学者リチャード・ドーキンスが
提唱した「ミーム/Meme」(文化
遺伝子)として、この学園祭が役割
を果たしていることが実感される。
これからも「槐祭」が、渋谷幕張の
伝統により創られた学校文化の伝い
手としていよいよ活躍することを望んでい
る。
環境問題に人類社会が具体的
提案として示した「京都議定書」
による二酸化炭素(CO2・温暖化
ガス)削減計画の実施が間近に
せまっている昨今、そして実施
計画達成の為には、何よりも一
人一人の環境意識の徹底、省エ
ネ家電の普及といった個人の行
動がいよいよ重要になっている
なかで、「槐祭」の今年のテーマ
は、催し物全てにいきわたり見
学者を含めて参加者全員に「環
境問題」 の重要さがアッピール
出来たようだ。
「Re:祭来る」「環境問題・持
続可能な社会の実現」という統
一されたテーマの下、今年も「自
由な活動と調和」という私達の
学校文化は見事に花開いたとい
う感想である。
ところで、'07年度を目標にし
て、二十一世紀に生きる子ども
達の教育の充実を図るため、国
の教育課程の基準全体について
見直し作業がすすんでいる。
つまり、各学校において編成
される教育課程の基準である学
習指導要領を書き直す作業がは
じまっているところである。
私自身、文部科学省の中央教
育審議会の委員として、又教育
課程部会の副部会長として、昨
年来この作業にかかわって来た。
改訂の理念は、知識基盤社会
の時代と 「生きる力」 である。
現在の中高生の生きる社会
(21世紀の)は、そのあらゆる分
野で新しい知識・情報・技術が
活動の基盤として飛躍的に重要
性を増す「知識基盤社会」 の時
代を迎えると考えられている。
その特質として@知識には国
境はなく、グローバル化が一層
進むA知識は日進月歩。競争と
技術革新が絶え間なく生まれる
Bその為幅広い知識と柔軟な思
考力に基づく判断が一層重要に
なるCそして性別や年齢を問わ
ず参画することが促進される。
ここで求められる「個人」は、
読書などを通して自己と対話し
ながら自分自身を深める努力と
一方積極的な「開かれた個」と
しての意識=他者や社会、自然
や環境とともに生きる共生=を
持つことが必要である。
変化が激しく、新しい未知の
課題を試行錯誤しながらも対応
しなければならない複雑で難し
い時代を担う為には、一人一人
がしっかり「生きる力」を身に
つけている必要がある。つまり
基礎基本を確実に身につけ自ら
学び、自ら考え主体的に判断し、
他者を思いやり感動する心、た
くましく生きる為の健康や体力
を身につけておかねばならない。
自調自考生達。どうですか。
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