渋谷幕張中学高校の二学期が
終了する。
冬休み後、再び登校する時は、
二十一世紀も八年目となる。
世紀末の混迷から抜け出して、
新世紀に向けての胎動がいろい
ろな局面で感ぜられるようになって
いる。
例えば21世紀に向け中学高校の世
界では、「ピサ・ショック」が襲う。
初等中等教育と云われる小学校、中学校、
高校の世界は各国それぞれの伝統的文化の下
で、各種各様な制度が作られ、教育の内容に
ついても多種多様であった。一方高等教
育と云われる大学は、その成立
(西暦十二・三世紀) の経緯が示
すよう世界中共通の内容を有す
るもの=国際的通用性=がある。
その為今日世界中に少なくとも
数百の大学ランキングがあると
云われる。アングロサクソン系
有利なニューズウイーク誌及び
USニューズ誌ランク(共に米)、
タイムズ誌(THES) ランク
(英)、上海交通大学ランク(中)、
そして近年東大が二位にランク
され話題となったパリテク誌ラ
ンク (仏)等々。
各国バラバラの初等中等教育
にもこうした国際基準のような
ものを作って、グローバリズム
世界に活躍出来る人材を養成す
る一助としようという試みが
二十世紀末に生まれた。ピサ
(Programne for International
Student Assessment)と略称さ
れる試験がそれである。
この試験はOECD (経済
協力開発機構) が中心となっ
て、二十一世紀に生きる子供達
の生活の場を三つ想定し、そこ
で将来生活していく上で必要と
される知識や技能が義務教育段
階(15才)においてどの程度身
についているかを測定する目的
で作られた。身についた知識が
実生活の様々な場面で直面する
課題にどの程度活用できるかど
うかを評価するもので、今OE
CDでは大人用の試験問題を作
成中と云う。そこで三つの世界
とは第一がアインシュタインや
ニュートンの論理の通用する世
界=宇宙や地球=で、二つ目が多
様な文化が併存している世界で
生きるということ。三つ目は人
間の精神的発達段階の理解の上
に成り立つ世界を意味している。
年末世界同時発表(12/5)
全朝刊のトップ記事となったピ
サ試験は、「読解力・言語リテラ
シー」「数学的リテラシー」「科
学的リテラシー」 の三分野につ
いて調査された結果で57ヶ国か
ら約40万人参加した。日本の結
果概要は「科学的リテラシー」
は国際的に上位。「読解力」はO
ECD平均。「数学的リテラシー」
はOECD平均より高得点のグ
ループにある。そして日本の問
題点は科学への興味関心や科学
の楽しさを感じている生徒の割
合が低く(この点は日本人の大
人も同じ)、観察実験などを重視
した理科の授業を受けていると
認識している生徒の割合が低い
ということであった。地球温暖
化現象の問題で云えば、グラフ
等から温暖化とCO2 二酸化炭素ガ
スの関係を読み取り、説明する
力はあるが、このような温室効
果の原因を今迄の知識を利用し
て多様に考え説明するのは苦手。
グローバリズム世界で求められ
る力はやはり「自調自考」だった。
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