十一月二十九日、中学三年生
公民の授業の一環として、模擬
裁判が実施された。今年も、東
京弁護士会から多くの先生にご
来校頂き、ご指導して頂いた。
検察側、弁護側双方が、有罪
/無罪を立証すべく、白熱した
論戦が繰り広げられた。が、や
や準備不足のためか、何を立証
したいのかが不明確なまま、徒
らに議論のみが展開される場面
も目立った。時間を大幅に延長
しての大論戦となったが、結局
弁護側は被告が犯罪に関与して
いないことを立証できず、本元
氏 (丸山先生) の有罪という判
決が下った。
模擬裁判を体験してみて
裁判官役 柳田
私は「裁判官」という役割を
演じました。裁判官という役割
は裁判のなかで一番権力を持ち
ます。そして、最も重要です。
人を裁くということは、人の
一生をも決めかねません。なの
で裁判官の方々には畏敬の念を
抱きます。実際に弁護士の先生
方も来て下さり、指導していた
だくなかで、弁護士の先生方の
知識量にはただ、唖然としてい
ました。このような、たくさん
の知識を持った、弁護士、検察
官、裁判官が実際に取り行う裁
判は、私たちが精一杯に行った
模擬裁判とは次元の違うものな
のでしょう。
とても良い経験ができたと思
います。
模擬裁判をやってみて
検察官役 堀内
検察官という仕事の大変さを
実感した。
私達は十一月二日から、模擬
裁に向けての検察の打ち合わせ
を始めた。二週間程前からは毎
日のように討議を行った。しか
し学年の人や保護者の方々の評
決は有罪が三分の一というもの
だった。結構やったのに、有罪
だと思ってくれる人はこれしか
いないのか、と愕然とした。そ
れほど、犯罪の立証は難しいの
だろう。弁護士の方は、一つの
事件に対して数十時間かけると
仰っていた。検察官も同じだと
思う。その上、一人でいくつも
の事件を抱えているのが普通だ。
もし、検察官が忙しすぎて充分
に犯罪の立証ができなかったら、
犯罪者が野放しになってしまう。
だから、もっと法曹人口を増や
すべきだ。
護る立場
弁護士役 山田
模擬裁判の準備から本番まで
の過程で強く感じたのは、弁護
士という立場は周到な用意と、
反論するときの臨機応変な判断
の両方が要求される、非常に難
しい役割だということだった。
現役の弁護士の方のお話にも
あったが、刑事裁判では被告人
の人生を左右することもあるの
で、重い責任と義務が生じるこ
とも、体験してみて実感した。
本番の日、メンバー全員が緊
張感を持ち、真剣に取り組んで
いた。検察側への異議も相当出
したように思う。あの二時間は、
まるで本当の裁判のような雰囲
気と、弁護士という仕事の意義
を学ぶことができ、とても貴重
で有意義な時間になったと思う。
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