えんじゅ:207号


夢をかなえる年
            



   各方面で活躍する多くの卒業 生の中から、ハーバード大学院 生にしてミスインターナショナ ルファイナリストである林 さん (13期) と東大法学部三年 生で司法試験に合格した角元さん (20期) のメッセージを 紹介します。



 渋谷幕張、ハーバード経由で かなえたい夢
      株式会社マッキャンヘルスケア
      ワールドワイドジャパン
      ジュニアストラテジツクプランナー
      林

     卒業してから11年が過ぎました。 通学に2時間以上かかる千葉の田舎か ら「都会」 の学校に出てきたこ とに加え、補欠で何とか合格し たという状況は、物怖じしない 性格の私ですら、緊張するのに 十分すぎる理由が揃っていまし た。大らかな笹川先生、吉田先 生、増山先生のおかげで不安や 緊張は、いつの間にか次に進む ための原動力に変わっていまし た。
 早稲田大学進学後、ボストン 大学教育大学院を経て、インド のユニセフでHIVの予防のC M作りに従事しました。ヘルス コミュニケーションという公衆 衛生や医学の分野でメディアを 効果的に使用する方法を研究す るため、勤務先の医療系広告代 理店の支援で来年からハーバー ド大学公衆衛生大学院に進学し ます。予防や病気の啓蒙を戦略 的に行い、日本そして世界で一 人でも多くの人が健康的な生活 を送れるようにすることが目標 です。
 メディアや医療というのは、 高校時代からの自分のキーワー ドでしたが、これらの 「好きな こと」を職業にするのには時間 がかかりました。かけがえのな い大学時代でしたが、進学先は 第一志望の学科ではなく、大 学卒業後の就職活動も全滅でし た。振り返ってみると、壁に ぶち当たるたびに高校時代、毎 日目にしていた自調自考、つま り目標を実現するには何が必要 でどうしたらいいのかを調べ考 え、行動に移すことを実践して いました。心の柔らかい時にこ の言葉に出会ったことで、どん なことがあっても前向きに物事 を次に進めていく習慣がついた と思います。
 自分の心に少しでも響くこと を追求してみてください。そし て、どんな結果でも長い目で見 るようにしてみて下さい。皆さ んにはきっと素晴らしい道が 待っています。「自調自考」 の メッセージは、きっと知らない うちに皆さんの心や体に浸透し ていっているはずですから。

 決断と継続
     角元

 「司法試験」との単語を聞いて 具体的なイメージが浮かぶ人がい るのはわずかでしょう。実際、 私も勉強を始めるまでは全くイ メージがなかったです。実際、 言ってしまえば、司法試験も単 なる試験です。特に大学受験と は変わりません。ただ、始める か否かが任意という点が異なる でしょう。しかし、いったん始 めればやり抜く必要がある点は 同じです。
 少し話は変わりますが、大学 生になると自分で選択すること が多くなります。実際、「自調 自考」という、うんざりするよ うな言葉も少しは意味を持つよ うに思います。敷桁すると、自 らやると決めたことは最後ま でやり抜くということでしょう か。授業に出ないのも自由で す。実際僕は大学にはほぼ行き ませんでした。ただ、どこです るのであれ、何かをするという ことは大事です。ただ、漫然と 授業を受けているだけではろく な人間になりません。自分が何 をしたくて、何をすべきなのか をしっかりと自分の頭で考えて 下さい。あと、バイトは本当に 世界を広げてくれます。絶対に 大学が決まったら、(未定でも 良いですが)絶対にバイトをし ましょう。きっと自分の卑小さ に気づき成長に結びつくでしょ う。
 以上長々と述べましたが、結 局言いたいことは自分の頭でも のを考えて行動して欲しいとい うことです。

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平成20年(2008)3月30日改訂