えんじゅ:213号


選択と集中
より良く生きるために
進路部長 山崎
 

 暑さはことさら暑く  寒さはいやまして寒く感じ  やろうとすることが  誰かにわかって  もらえるわけでもなく  それでもやろうとするのが  青春だろうか

 この詩は私が小学校(定かで はないが四年生と記憶してい る) の時、ある先生が突然、私 達の教室に来て、有無を言わせ ず暗諭させたものである。字句 にも少々の覚え違いがあるか もしれない。その先生の名前も はっきりしない。私は担任の先 生の名前はすべて覚えているの で、担任の先生ではないことは 確かである。今一つはっきりし ているのは、その先生は男性で、 はざれのよい声が朗々と教室内 に響き渡ったことである。以来、 四十年以上、私の頭の中に巣 くつていて、「青春」という言 葉を耳にすると、時折、そのか ま首をもたげてくるのである。  この詩には、若者のただがむ しゃらに、何かに挑んでいる姿 が現れている。理屈抜きで何か に挑戦できるのは若者の特権で あろう。部活であれ、勉強であ れ、今何かに集中できるものが あってほしいものである。
 ところでこの夏、特に高校生 諸君に薦めたいのは、オープン キャンパスである。二年生は進 路学習の一環として、担任の先 生からも言われていると思いま すが、今の時点での第一希望の 大学には必ず行ってほしい。そ の後、入りたい大学を絞り込ん で行く場合、校舎が給麓だとか、 何となく華やいでいて賑やかだ とか、雰囲気に惑わされてはな らない。自分が学びたいことが あるのか、その大学で本当に自 分を磨けるのか、よく見定めて ほしい。その為には 「目利き」 になることです。
 皆さんは知っていますか。か って 「それでは皆さん、さよな ら。さよなら。さよなら。」と いう台詞で有名だった、日本を 代表する映画評論家の淀川長治 氏 (故人) は、「良い映画は借 金してでも見ろ」と言っていま した。広く解釈すれば、第一級 のものは高い金を払ってでも見 ろ (手に入れろ)、つまり目利 きになれということだと思いま す。何の分野でも一番良いもの を見ておくと、後の選択が失敗 しないで済むのです。 行動する夏を


行動する夏を
生徒部長 菅野
 

 高校生の自調自考論文指導を していると、生徒が調査した結 果と、自分の中に形成されてい るイメージの違いに気づかされ ることがある。例えば、凶悪な 犯罪が起きれば、連日報道が繰 り返され、日本の治安が悪くなっ たと思い込む。そこに生徒から、 事件発生件数はあまり増加して いない(らしい)と調査結果を聞 かされ、思い込みの間違いに気 づくのである。報道は事実でも、 受け止め方は多様である。何よ り自分で見ていないということ を忘れてしまうのだ。生徒の皆 さんも根拠なく思い込んでいた 経験はないだろうか。
 生徒と話をしていると、豊富 な知識を背景に、自信を持って 見解を述べる生徒が増えたこと に気づく。そのことは結構だし、 若者らしい純粋さなのだが、や はり知識や自分の持つ認識に固 執するのは気になるのだ。なぜ そう思うのか、自分が当事者で も同じ考え方をするのか、立場 が変わったら、どのような感情 を抱くだろうか。問いかけを続 けると、生徒は自信が消え、考 え込む。知識が体験に投影され た時、知識では説明できない、 人の心の動きに気づくのかもし れない。日々の学校生活で、友 人への度を越したいたずら、い ろいろな規則やマナー違反など 残念な行動を目にする。注意の ついでにどうすべきだったかを 尋ねると、実にスラスラと模範 解答が出てくる。しかし、そう した行動に至った自分の心の動 きについて、明確な答えを聞く ことは容易ではない。それぞれ が積み上げた知識、認識、見解 を確かな行動規範とするにはど うすれば良いか。中高生にとっ て大切なのは、知識を体験に結 びつけ、経験を通して物事を考 えることではないだろうか。
 幸い夏休みは、ふだん接する ことのない人との交流の機会も ある、やったことのないものに 挑戦する時間もある。経験を通 して心は成長し、知識が自分の ものになる。自ら行動を起こし、 体験に裏打ちされた生きた知識 を増やすことを心がけてほしい。 そのためには、ボランティア活 動も良いだろう。本を通した疑 似体験も良いだろう。くぎを一 本打つことにさえ学ぶことはた くさんあるのだ。この夏も、若 者らしい健全な行動力を存分に 発揮してほしい。


花壇に花を植えました
中学整美委員会
 

 中学整美委員会では、校内の美 化の他、リサイクルボックスから の用紙回収、最近はペットボトル のキャップリサイクルも行なって いる。
 渋幕は花でいっぱいである。そ んな環境整備のお手伝いをしよう と、美化活動の一環として、花壇 の整備を行なった。第一学期は、 五月二十三日と六月十七日の二 回、第一回目は、職員玄関脇と中 学職員室前、第二回目は、第二グ ランド側図書館前の花壇である。 草取りから始まり、マリーゴール ドなどの苗植えから水やりまでを 行なった。自分たちが植えた苗が 見事に花開き、独特な彩色を放つ。 ちょっとうれしい気分である。

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平成20年(2008)9月22日改訂