「槐祭」が終了し、校内の祭り
に向けた熱気と集中が収まり、
一転静かな二学期の学校生活が
戻っている。
今年の「祭」のテーマは「和」。
「和」は実行委員長の挨拶にある
ように、日本文化、
精神の原点である。
国際化が進展し、
洞爺湖サミットが
開かれ、北京オリ
ンピックの年でも
ある2008年の「祭」
にこそ「和」をテー
マにしたいと考え
祭りが実施された
ことはまことに素
晴らしいことであ
る。国際化、グロー
バリズムの支配す
る世界でこそ、各
国のそれぞれの文化的アイデン
ティティが求められるからだ。
今年も、来校者数は二日間で
一万二千人弱という多くの方々
を迎え、持続可能な社会の構築
という人類共通の目標に向けて、
「和」をテーマにした私達の学校
活動=創造的表現活動と呼んで
いるが=を楽しんでいたゞけた
もの考えている。
進化生物学者リチャード・
ドーキンスの主唱した「ミーム
(meme)」・文化遺伝子の役割を、
今年の祝祭も充分に果たしたと
考えている。
ところで、文化活動と云えば、
経済活動とか、これから一層求
められて来る創造性とかと関係
があまりないように考えられが
ちであるが実はそうではない。
成熟しきった経済と云われて
いた欧州連合(EU) では、80
年代から経済の持続的発展に対
して、各地域の都市の持つ文化
の潜在能力に着目し、「欧州文化
都市」というプロジェクトを立
ち上げた。毎年EU内のひとつ
の都市を「欧州文化都市」とし
て指名し、補助金を与えて、様々
な自己の文化の紹介を奨励させ
たのである。
最初に選ばれたのはギリシャ
のアテネ、二番目がイタリアの
フィレンツェ。
この企画がなかなかの成果を
挙げ、経済的にも活性化の兆し
が見られたので、側年に「欧州
文化首都」という名に変更し、
以後「文化首都」の活躍が注目
されている。
現在、2019年迄の毎年の「文化
首都」が決まっている。
この中で有名なのが1990年に指
名されたグラスゴー(英) の例
である。大英帝国第二の都市と
云われながら、産業構造の変化
において行かれ、経済停滞、高
い失業率、街の荒廃、労働者の
町といった暗いイメージの街を、
文化・創造産業に活路を求め一
気に活性化して、今やロンドン・
パリ・ベルリンにつぐ欧州第四
の都市になる復興を遂げた。
世界の各地域も、「アラブ文化
首都」 (初年度カイロ市を指名)、
「アメリカ文化首都」 (メキシコ・
メリダ市が最初)一が続々生まれ
活動している。
残念ながらアジアにはまだこ
の構想は生まれていない。然し
ユネスコはこの動きに着目して
蝕年「創造都市ネットワーク」
というプロジェクトを始めた。
現在このユネスコプロジェク
トに登録し活動中の都市は九つ。
日本から二つの都市が申請中。
成熟した経済で付加価値を生
み創造性を育むのは、モノより
もアイデアやデザインといった
文化が有効に働くようだ。世界
はそう動き出している。
自調自考生どう考える。
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