七月、文月、書を七夕に託す
からと言われる。英語の「july」
はローマの英雄ジュリアス・シー
ザーの生まれ月に因むもの。
学校は、一学期が終了し夏休
みを迎える。地区別の父母懇談
会(前期・報告書
参照)、授業公開
研究授業、26回メ
モリアルコンサー
ト一(高2平田
さん共演)も無事
終了した。
そして、生徒諸
君は、毎日の生活
の過ごし方の主導
権を学校から取
り戻し、一人一人
が自分の時間をど
のように使うかを
決める夏休みに入
る。毎日ほぼ十時間余をどのよ
うに使うかを決める期間は六週
間。この六週間はまさに自調自
考の発揮出来る時。この過ごし
方によって、二学期以降の学校生
活に大きな影響をもたらすものであ
ることを充分自覚して充実した
六週間にしてほしい。
そこでは「習
慣は第二の自然である」(モンテー
ニュ)と言われるように、正しい
善い習慣が身につくかどうかが
最も大事なこととなる。「努力に
よって得られる習慣だけが善であ
る」(カント)とも言われる。
串田孫一さんは「若いうち、何
かになりたいという夢を持つのも
素晴らしい。しかし同時にもっと
大切なこととして、いかに生きる
かということがある。日々の行い
を選び積み重ねること、その努力
こそが良い習慣を身につけさせ、
人生の行方を定めるのだ」と言っ
ている。最近の脳科学の研究でも、
目的が最初にあって行動が生ま
れるものでないことがわかってき
た。目的は、多くの場合とった行
動に対して脳が後から付ける理
屈のようなものだそうだ。何よ
りも大切なのは行動、そしてそ
れを支える善い習慣こそがどう
やら六週間が充実するかどうか
を決めるようだ。
ところで、最近若者の世界で心
ときめかす多くの話題が続いた。
宇宙飛行士、「野口聡一さん
の長期間宇宙滞在、「山崎直子」
さんの大活躍。世界最初の小惑
星探査機「はやぶさ」の挑戦(3億
キロメートル離れた小惑星イトカ
ワに着陸、砂などのサンプル採取、
7年後帰着、約60億キロメート
ル飛行、イオン・エンジンと呼ば
れる新型エンジンの実験、成功)。
イトカワ命名の糸川英夫博士は
私個人として生前大変親しくし
ていたので特に関心があった。更
にはサッカーワールド・カップの
出場とグループリーグ突破、先輩
トゥーリオ選手の大活躍。模擬
国連での渋幕生の大活躍、受賞。
全てが世界を舞台にしての活躍
であって、これが若者達の心をと
きめかす。
今年六月は又、学問六分野で
日本最高の栄誉と言われる学士
院賞(日本アカデミー)授与百
周年を迎えた。百年続くこの行
事、天皇・皇后両陛下御来臨の下、
最高の敬意が払われた(IPS細
胞山中伸弥博士他10人受賞)。受
賞された方々の研究は全て世界
的に評価されるものであり、第一
回学士院賞受賞者木村栄博士の
「地軸変動の研究特にZ項の発
見」以降の伝統でもある。(地軸
変動Z項の発見は百年前の世界
を驚愕させた。Z項の物理的意
味は近年ようやく解明された。)
世界を舞台にすることで若者
の夢は豊かになる。夏休み中英
字新聞を覗こう。自調自考生、
良い夏休みを。
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