えんじゅ:233号
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T君は中学二年生の夏に九州 まで自転車で一人旅をした。自転車 好きで、日ごろから自転車 店に集まる人たちとの交流を楽 しんでいた。そうした大人との つきあいを通し身につけたであ ろう、思いやりや気配りのある 生徒であった。彼は安全のため のルールを作り、親を説得し、 実行した。公園で野宿したこと もあったという。彼の行動力は、 もちろん素晴らしい。しかしそ れを認め、彼を送りだしたご両 親の決断には、子供を思うさま ざまな気持ちが凝縮されていた ことと思う。最近の世の中を思 うと、今も当時の決断ができる のかわからないが、ご両親が彼 の綿密な準備を見て認める気に なったことは間違いない。今、 彼は百貨店で食品の買い付けを 担当し、世界中を飛び回ってい る。あの行動力が今に結びつい ているのだと思う。 K君は、友人らと中学三年が 終わる春休みに、阪神淡路大震 災でのボランティア拠点の一つ 鷹取教会に出かけ、現地での活 動に参加した。迷惑になること を心配したが、保護者同士で 連絡を取り合い、現地とも連絡して 送り出すこと に決めたとのことであった。多 くの人々と関わり大人として 扱われ、大きく成長して帰って きたのは言うまでもない。その 後、彼は医師として活躍し、今 後は医療行政にも目を向け、社 会のために働きたいと言う。 子供の教育の主導権は家庭に ある。子供の成長を見つめてき たからである。これらの例は、 子供の成長を確信し、子供が飛 躍しようとした瞬間を逃さずと らえ、さらなる成長へ導いた好 例であろう。興味は子供の意欲 を高め、人生の設計にも大きな 影響を与えることがある。 本校の生徒は、日々さまざま な活動に忙しく取り組んでい る。だからこそ、休業中には生 徒の皆さんの自発的な活動を期 待したい。さあ生徒諸君、日常 から抜け出し、周りに目を向け てみようではないか。 | ||
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中学電気部・高校物理部は、
毎年、仙台市科学館で行われる
知能ロボコンに参加している。大
学生や社会人・工業高校生が多
く参加する大会である。
物理部 湯口(高3)
ルールはボールを取りに行って
そのボールをゴールに入れるだ
け。されど、リモコン操作は禁止。
ロボットは自動で作業をしなく
てはならない。人間には楽な作
業でも、ロボットには決して楽な
ことではない。今回、5回目の出場にして、私 が後輩らと結成したチームで、 78チーム中わずか8チームの決 勝戦に進出することが出来た。 ロボットを通じて感じたのは、 経験が大切だということ。ロボッ トは作ってもそう簡単に上手く 動かない。失敗の連続である。 私自身、挫折や悔しさを味わっ た。だから苦労の末、動いたロボッ トは感慨深い ものだ。貴重 な経験ができ て、電気部、 物理部と本大 会に深く感謝 している。 | ||
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平成22年(2010)7月20日改訂