西暦2011年、平成23年、辛卯の年を迎える。辛は陰陽五行説で「金」の性の「陰」。十干の第八に当る。
卯は十二支の四番目で「陰」に割り当てられる。
「辛」の初義は文身に用いる針。神位を作る木に標識として加える辛の意を持つ。又「卯」は草木が地面を蔽うようになった
状態を表わしている。日本では動物のうさぎが当てられるがベトナムでは猫が割り当てられるようだ。
このように世界最古の文明の発祥の地、中国で生まれた暦の思想に十干十二支(紀元前十七世紀ごろと言われる)があり、
これは中国を囲む諸国に拡がっている。
中国の暦本は日本には、朝鮮経由で五五四年(欽明天皇一五年)渡来したと考えられている。
日本最古の文献の一つ「日本書紀」(七二〇年成立)には神武天皇以降の十干十二支が記入されているが、もう一つの文献古事記
(七一二年成立)には日本古来の神話、伝説と多数の詩歌が含まれているだけでそこには一切見当たらないのは面白い。
欧州中心の文化圏では、キリスト教とは別に「星占い」が盛んで、新しい年を迎える人々の心を揺さぶる。
日本での十干十二支も新しい年の夢と希望を彩るものとなっているようだ。
年も押しせまって十二月七日経済協力開発機構(OECD)が世界の15才の生徒対象にした学習到達度調査(PISA)の結果を発表した。
三年ごとの調査で日本は順位を下げ続けて来たが今回は続落に歯止めがかかった。65ヶ国・地域のうち「読解力」が8位。
「数学的応用力」は9位、「科学的応用力」は5位となった。今回地域として参加した上海が三部門の一位を独占した。
日本にとって問題は、成績分布をみると他の優秀な地域と比較して成績下位層が多く、学力の格差の拡大が心配される。
又今回の調査は、三分野のうちの読解力を中心に調べたものだが、文章や表から必要な情報を選び出す
「情報へのアクセス・取り出し」は4位、文の関係や意味を理解する「統合・解釈」は7位、知識や経験と関連させて判断する
「熟考・評価」は9位であった。
現状では日本は「理解・判断」に又「考えて書く」ことをどちらかと言うと苦手とするような傾向があるようだ。
今ピサ型テストの方向に大学入試も含め全て向かっているのが事実。
ところが、「熟考・評価」の問題で、携帯電話の危険性を肯定・否定の双方の根拠を並べて出されたものが今回出た。
結果公表当日(12/7)その間題を抽選で選出された兄弟校渋谷高の一年生五人が解答し、五人中三人が満点獲得で喫驚された
光景がNHKの九時のTVで放映された。
その上、その為に必要な渋々の国語のディベートの授業が先生の指導もあわせて放映された。
これはこれは、まったくもって春から縁起が良いことであった。
今回、自由主義社会における「正義」の話を予定していたが次回にまわし、特別ニュースを書かせてもらった。
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