えんじゅ:237号


新年を迎えて

副校長 田村



 新年あけましておめでとう。
 一年の節目として、日本人はお正月をことのほか大切にしてきた。しかし、昨今、日本伝統の行事やしきたりについて 考える機会が減ったように思う。日本には美しい四季があり、季節ごとに様々な伝統行事がある。新しいものを取り入れる ことは決して悪いことではないが、一方で伝統の継承ということも重要なことだ。皆さんには本校の伝統の継承者であると 同時に日本の大切な文化の継承者でもあって欲しいと思う。国家財政・国内経済ともに変わらず厳しい状況下で迎えた2011年、 先行きの見通しは不透明ではあるが、この新しい年のスタートに、改めて自らの伝統を振り返り、夢や目標について考えて みてはどうだろうか。そして、その夢や目標に近づくよう、この一年を皆さんが一日一日大事に積み重ねていくことを期待する。



決めたことは黙って実行

副校長 松井



 新年おめでとうございます。
 元旦に、今年こそはと思って計画を立てる人は多いでしょう。実際には、計画の何割もできていないのが普通なのでしょうが。 でも、計画を立て、実行しようとする姿勢が大切なのですね。
 さて、私の場合、昨年も計画を立て、頑張ったのです。八割程度の達成率でした。ほぼ満足なのですが、計画に無いことが一つ。 それは、本校の顧問の小林信三先生と木曾駒ヶ岳に登ったことです。正確にいえば、駒ヶ岳の山腹を廻って「聖職の碑」を見に行く もので、登山初体験の小林先生のためにロープウエイを使って楽に、と考えたのだが、実際には、岩壁を登り、何本かの川を渡り、 山襞を掻き分ける難行程でしたが、小林先生は決して弱音を口にすることは無く、無事下山された事は驚きでした。 今年の私の目標は「決めた事は黙って実行」です。



リセットボタン

中学1学年主任 高橋



 口元を離れた言葉に後悔する時、人間にも機械のようにリセットボタンがあればと常々思う。
 一方、人間以外には意味を見出せない創造物に「暦」がある。誕生日がハレの日であるように、ふつうの朝でも元日は 妙に背筋が凛とするものだ。勝負の世界に身を置く人も、年が明けるとゼロからカウントしなおして心機一転を図ると聞いた。
 リセットボタン機能が付いていない人間は、時に意識して気持ちを変える必要があり、新年はまさに好機といえる。 携帯電話に何でも記録できる時代であるが、年の瀬に私は必ず手帳を改める。真っ新な手帳と今後は自分史の証人役を担うことに なる草臥れた手帳を並び眺めながら、来る年に何が記されるかに想いを巡らすのは至福の時である。皆さんも、この一年が 何かに書き留めておきたいことで溢れる毎日であることを切に願う。



Bブロックを目前にして

中学2学年主任 佐藤



 新年おめでとうございます。
 本年はBブロックへと四月からステージが一つ上がります。具体的には、一年先取りする形で、中三から高校課程の学習が 始まるわけですが、学習面だけではなく、精神的成長の面でも確実に上のステージへ駆け上がってほしいと思います。 確かにAブロックではさまざまな嵐に遭遇しました。しかし、これは決して本学年だけの「異常気象」ではなく、「第二の誕生」の 時を迎えた普通の中学生の「生まれ出づる悩み」による通常の道筋だと思い真摯に向き合ってきたつもりです。そして、最近、 嵐も止み、いろいろな場面での姿を見るにつけ、その成長の跡が自然に見て取れるようになってきました。もちろんこれから 強風の吹く日もあるでしょうが、野分の後の、清々しい晴天の空を想像しながらBブロックでの生徒たちの心身の更なる成長を 楽しみにしています。



上れば下る

中学3学年主任 村井



 あらたまの春の初のご挨拶は、「上れば下る」と題して一言。あがればさがる…、内閣支持率?スタァの人気? いえいえ。
 これは私が中年の危機≠乗り越えんと数年前、無謀にも自転車で登坂などに挑んだ頃、我が身の軟弱を叱咤激励した 呪文で、「のぼればくだる」と唱えます。マザー牧場のある鹿野山などはほんとにキツい激坂で、九十九折の山路を小刻みに 左右しては、蛇行しながら蛇行するという怪しい走法でなんとか登ったのですが、一途にこれを唱えてこの苦業に耐えました。 同じ激坂を下る恐怖の帰路は、生々しい感動の瞬間です。
 人生は平坦なのも幸いでしょうが、それがよく峠に譬えられるのは、やはりその方が劇的だからでしょう。 さて、高校にあがる中三生諸君、のぼるべき自分の坂を探してください。ただし、成績さがると困りますが。

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平成23年(2011)1月15日改訂