えんじゅ:273号


高校第一学年
歌舞伎鑑賞教室


  六月七日はあいにくの雨。学年主任が名だたる雨男という第32期生たちはぼやきもせず国立劇場に集まった。恒例の歌舞伎鑑賞教室の今年の演目は、森鷗外原作、宇野信夫作・演出の『ぢいさんばあさん』という現代歌舞伎で、中村橋之助をはじめとする「歌舞伎役者」の面々が、その持ち味に加えて「舞台俳優」としての上手さを見せつけてくれた。宮重久右衛門役での出演に加え、解説「歌舞伎の見方」も担当した中村虎之介には、「かわいい」という、同世代としての感想も聞かれた。



えんじゅ:273号

高校第二学年
オペラ鑑賞教室


 今年も恒例となっているオペラ鑑賞室に高校第二学年が参加した。今年の演目はプッチーニ作曲「蝶々夫人」で、十九世紀末に西洋で流行したジャポニズム(日本趣味)の影響を受けた作品である。通常の公演と同じく豪華歌手陣、プロオーケストラによって演奏され、美しい音楽と、蝶々さんの悲しい物語に生徒たちも深い共感を得たようだ。休憩中はオーケストラピット(舞台下にオーケストラが収まる空間)を熱心見学する生徒もおり、楽器や楽譜等を見つめる姿が印象的であった。



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高校吹奏楽部
チャリティコンサート


  六月二十二日、講堂において、高校吹奏楽部による定期演奏会が行われた。記念すべき三十回目の演奏会のために、工夫を凝らし、様々な演出を散りばめ、「渋幕らしい」音楽を作ることができた。この日の収益金七一一四〇円は、社会福祉法人「くちなし」に全額寄付させていただく。当日は悪天候にも関わらず、七百名以上のお客様に来ていただいた。(顧問・北見)



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弦楽器講座10周年


   さる5月28日、開講式を皮切りに今年も弦楽器講座が全17回、48名でスタートしました。本校の芸術分野における特色の一つであるこの講座は、ヴァイオリン等の弦楽器を気軽に体で感じ、親しむことがねらいです。一時間程度のグループレッスンで、現役プロ講師が一から丁寧に教えてくれます。12月には簡単な曲で発表も行っています。  今年は本講座が開講10周年を迎えました。その間多くの生徒が受講し、難しくも奥行きのある弦楽器の世界に触れました。好奇心を持ちつつ、ひたむきに取り組む受講生たちの姿に毎年心を打たれます。



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平成26年(2014)8月28日改訂