えんじゅ:295号  


研修特集号

 

高2中国修学旅行


 中国修学旅行  今年度、中国研修では三國志の蜀の都として有名な成都、紫禁城や天安門広場がある近現代の都市北京、大雁塔や兵馬庸のある古代の都市西安に行った。兵馬庸は墓としてはとても大きなもので、当時の始皇帝の偉大さや権力の大きさを感じとることが出来た。成都には劉備の墓があったがそことは全く違ったため、時代や場所による文化の違い、中国が広い国だからこそみられる違いも見ることが出来た。大雁塔は三蔵法師にまつわる建物であり、七段の塔からは歴史的な趣深さを感じた。そこで大唐西遊記を入手したので中国語を学んで読んでみたい。北京の天安門広場は政治の主要な建物に囲まれており、厳かなのかと思ったのだが、一般の方が沢山居たため、雰囲気は中和されていた。建物はどれも大きく、中国政府の権力の大きさも感じとれた。  頤和園は清の皇帝の庭園だったがスケールが大きくやはり皇帝の権力を感じた。日本の城や館よりも大きく、同じアジアとは思えないような違いに驚くと同時に、国の違いを改めて認識した。  また、ここでは中国の国民性についても述べておきたい。日本人はほとんどが遠慮の精神を持ち合わせているが、中国国民はほとんど遠慮の精神がなく、我先にという人や強欲な人が大半だった。  私が実際にあったものは、買い物をしている時に、商品の値段を聞いただけで買わせようとしてくる人や買うまで逃がさないといった人もしばしばみられた。(おかげでいらないと言う意味の中国語はおぼえたが)だがもちろん優しい人も居たしガイドさんは良い人ばかりだった。  また私たちは学校交流というものも行った。中国の中学生と関わるというもので、そこで学校の設備を見せてもらったのだが、日本より体育施設や生物室などが大幅に進んでおり、羨ましいと思った。と同時にここの学校の人は大人になったら、社会を良い方向に持って行ってくれると思うし、中国はもっといい国になるだろうから、これからも日本は中国と友好的に接するべきなので、そのように生きて行きたいです。
 

高二 九州修学旅行


  「修学」とは言いつつも、これが終わると皆がようやく勉学に本腰を入れ始める、という、「オチ」付きの修学旅行。表立って大きなトラブルが起こることもなくとりあえずは無事に終えることができたというのが率直な感想です。  過去に何度も九州に行ったことがあるという人も今回の修学旅行で初めて行きましたという人も知覧周辺に行った一日目以外は事前に作成した行程表に基づいた班別の自由行動という本校特有の形式のおかげでそれぞれが有意義な時間を過ごせたのではないかと思います。  また、訪れた場所で各々が感じたこともいろいろあったのではないでしょうか。知覧や長崎では歴史の重みを感じ桜島や霧島では自然の雄大さに圧倒されました。  太宰府や長崎平和公園では中国人を筆頭に多くの外国人観光客が訪れておりその場所独特の雰囲気が失われてしまっていた。(彼らの派手な服の色がそう感じさせてしまっていただけなのかもしれませんが)  これは非常に残念(外国人観光客全員を非難するつもりは毛頭ありませんが)ではありました。しかし、それらも含めて今回の修学旅行で感じたことは現地に行くことでしか味わうことのできないものばかりであったはずです。  軍艦島ツアーなどめったに体験することが出来ないようなこともたくさんあったと思います。渋幕生として最後の研修旅行。素晴らしい思い出が残ったのではないでしょうか。