今回は、初めての上信研修ということでしたが、生徒達は積極的に研修エリアを調査し、行程を考えました。 一日目と二日目は、主に長野、上田、軽井沢エリアに分かれました。長野では善光寺を見学し、写経体験やみそ作り、お焼きづくりなどを行い、長野の伝統的な文化を感じました。上田では、りんご狩り体験や、上田城見学、そしていま話題の真田幸村関連の施設などで、歴史を学びました。軽井沢は天気もよく、旧軽銀座や中軽井沢を気持ちよく散策しました。また、多くの生徒がカーリング体験を行い、オリ ンピック開催地ならではのウインタースポーツを知る貴重な経験となりました。その他、小諸の観光や鬼押出し園散策、そば打ち体験など、それぞれの班の計画に基づいた研修になりました。 宿泊は軽井沢のホテルで、夜はテーブルマナー講習を受けながらのディナー。ナイフとフォークを正しく使いながら、おいしい料理をいただきました。 三日目はめがね橋から鉄道文化村まで廃線を利用したアプトの道をハイキング。おぎのやで峠の釜めしをいただき、午後は世界遺産に登録された富岡製糸場をガイドさんに案内していただきながら見学しました。 研修委員の頑張りもあり、とてもよい研修ができたのではないかと思います。 |
中学一年生は、十月十二日から二泊三日の日程で南房総研修を実施した。 初日は、君津駅に現地集合し、予定通りの時刻にバスは金谷港へと出発した。校歌にも歌われる鋸山の登山では、生徒達は汗だくになりながらも全員が登頂を果たした。頂上の日本寺大仏前で昼食をとり、鴨川シーワールドへ向かった。午後はシャチやイルカのショーを班別で見学した。 二日目は、本研修のメインであるコース別研修を行った。生徒達は、夏休み前から各々のテーマを決め、調査・研究し、事前学習を行った。大房岬や赤山地下壕を巡る「戦跡」、須藤牧場で学ぶ「酪農」、里山を学ぶ「大山千枚田」、千潮丸に乗船体験する「漁業」、吹きグラスと陶芸を体験する「工芸」、化粧炭作りをする「森林学習」、養老渓谷・宇宙・海の自然を感じる「地球科学①」、千葉の地層・資源について学ぶ「地球科学②」、自然保護について学ぶ「沖ノ島」の9コースに分かれた。生徒達は、事前学習や現地での体験で生じた疑問をガイドさんに聞いて、積極的に学習していた。 最終日は、マザー牧場で飯盒炊爨をしてカレーライスを作った。予め班員の役割を決めておいたので手際よく調理していた。チームワークの良さを発揮し、いずれの班も美味しいカレーライスを食べることができた。 クラスごとに君津駅で解散し、帰宅後に帰宅連絡をして研修を終えた。日常生活では得難い経験や感動、発見が次なる学習や関心の契機になるだろう。 |
本号が発刊される時には、アメリカに新しい大統領が誕生していると思われるが、どちらが大統領になっても日本に大きな影響が出てくることは間違いない。TPPにアメリカが参加しない可能性も出てきており、イギリスのEU離脱交渉もこれから正念場を迎えることになる。東シナ海や南シナ海での国境紛争は収まる気配はないし、仲裁機能を期待する状況にもない。多様な価値観が混在し、利害関係の衝突が至る所で絶え間なく発生しているこれからの世界を見ると、何ともいいようのない不安を感じることが多い。しかし、不安や不満に駆られて、極端な行動や言動に走っても解決には辿り着かない。冷静に落ち着いて考え行動することこそ、正しい答えを目指すものの姿勢であると思う。リーダーとして期待される皆さんには、来るべき将来に向けた準備を続け、様々な経験を積み、地に足を付けた行動や言動を意識して貰いたい。自身の力を磨き高め、自調自考を重ねて地道にチャレンジを続けていくことこそ、これからの世界を楽しみ生きる術と考える。 |